03年02月07日(金)

 三月の公演のちらしが、ほぼ完成しました。

ちらし

今回の鉄割前口上は以下ノ通り。

さすらってさすらって、我々何処まで行こうとしてるのでしょうか? 出口が無くて無意味でなんにも無いみじめな姿。俺は荒野か?馬もねえは牛もねえ、水はねえし、犬もいない。そんな荒野、拾った小さなネジを頭にグイグイねじ込んで、生きる気力が沸いてきました、死ぬもの怖くなくなっちゃって、宇宙を見上げて大笑い。そんな荒野の小さなネジを頭に埋め込まれた人々よ是非とも「鉄割アルバトロスケット」を覧アレ。貴方の頭に得体の知れぬネジを埋め込んであげます。さすらいの永き人生、そのネジを弛めたり締めたりして、宇宙を見上げてご覧、今迄よりも素敵な星が見えるようになりますよ。生き方ラリブチ、無駄な人生ズッパッパ。宇宙から食べれる星を降らせてあげる。鉄割のアルバババとロッスオッス。

 いつものとおり演出の操さんが絵を描きました。とても良くないですか。空間が空きすぎのような気がしないでもないですが。さらに今回は、ネイティブ・アメリカンの詩人である勉蔵君の誌を引用させていただいております。

The SKELTON, whose IRONNNN has burnt out, shoots an ALBATOROSS, feeding on it as the CRACK, repeat, The SKELTON, whose IRONNNN has burnt out, shoots an ALBATOROSS, feeding on it as the CRACK, repeat, The SKELTON, whose IRONNNN has burnt out, shoots an ALBATOROSS, feeding on it as the CRACK........

 修正等があるので、印刷して実際に配るまでにはまだ一週間以上かかると思います。もうちっと待ってね。

03年02月06日(木)

 最近、少し不安になるくらいうんこが出るのです。快便すぎます。ぼくの大腸はどうにかなってしまったのかしら。それはまあ良いとして、本屋をぶらついていたら、つげ義春さんの久々の新刊を発見しました。

 と言っても漫画ではなく、今まで発表してきた作品の中から温泉モノだけを集めた「温泉イラスト&エッセイ集」みたいなものでして、未発表原稿はいくつか収録されているものの、新作や書き下ろしはひとつもありません。まあ、つげ義春の温泉漫画やエッセイが一冊の本にまとまっているというのは、それだけでもなかなか魅力的なことでございまして、値段はそこそこしたのですが(1800円)、つい購入してしまいました。

 嬉しいのは巻末の温泉一覧表で、つげさんが訪れて描いてきた温泉の一覧が、連絡先つきで書きだされています。収録されている写真や原稿のほとんどが二十年以上前に撮られたもの、描かれたものなので、今この本で扱われている温泉に行っても、期待しているような旅情を味わうことは出来ないかもしれませんが、つげさんのファンであれば一度はそれらの温泉に足を運びたいものでしょうし、そんな時にこのような具体的な表はとても役に立つでしょう。

 高野慎三さんの『つげ義春を旅する』によれば、『二岐渓谷』に登場する温泉のモデルとなった湯小屋旅館(この宿は『枯野の宿』のモデルにもなっています)には、今でも年に十人ほどはつげファンが訪れるそうです。ぼくはもう何年も温泉に行っていないので、そろそろ温泉が恋しくて仕方がありません。あの、鉄割のお前ら、どうせ暇ぶっこいてんだろ。行きましょうよ温泉。年末の旅行も駄目になってしまったことですし。ぼく、全部計画するから。温泉にでも浸かって、平和ボケでふ抜けたその腐れ頭と体をシャキッとさせないと、いい演技できないぞ。

 ところで、『貧困旅行記』の一番最初に収められている『蒸発旅日記』が映画化されるそうです。さらに『リアリズムの宿』も現在撮影中?らしく。『蒸発旅日記』は、以下のサイトで全文を読むことができます。

■つげ義春『蒸発旅日記』

 映画化でつげさんにお金が入ると、ますます作品を描かなくなってしまいそうです。『別離』の続編をはやく読みたいのだけど。

03年02月05日(水)

 すっかりはまってしまった『真・三國無双』シリーズですが、このゲームがどうしてこれほどまでに面白いのかといえば、尊敬する歴史上の人物になりきって名高い戦場で戦うことができるというなりきり自己満足の他に、敵兵をぐっちょんぐっちょんに滅多切りに出来るというストレス解消(むしろこちらの割合の方が大きい)という点があります。数十人に囲まれた時に、一気にぶち殺す快感はやってみたものにしかわからないと思います。

 『真・三國無双』にはチャレンジモードというものがありまして、これは100人を斬り殺すのに何分かかるかとか、こちらが死ぬまでに何人殺せるかとかを競うもので、とにかく敵陣に突っ込んで滅多切り切り、やってることはほとんど津山三十人殺しの都井睦雄みたいなもので、ぶっ殺しては次の陣へ、ぶっ殺しては次の陣へと、殺人を繰り返していきます。これがまた気持ち良いのね。

 それでふと思ったのですが、ゲームの中で人を殺すようになったのって、いつからなんでしょうね。ちなみに世界で最初に誕生したコンピュータゲームは、1952年にウィリアム・ヒギンボーサムが開発したテニスゲームで、世界で最初のアーケードゲームは ノーラン・ブッシュネルが1971年に開発した「スペースウォー」だそうです。この数年後には世界初のロールプレイングゲーム「ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ」が誕生し、その後コンピュータゲームの数は一気に増加します。

 おそらく、日本人であるぼくたちが覚えている一番最初のコンピュータゲームは、「ブロック崩し」か「インベーダゲーム」ではないでしょうか。その数年後には「DIG DUG」とか、「パックマン」とか、「マリオブラザーズ」とか出ましたけど、そのいずれもがやっつける対象はエイリアンとか、動物とか、とりあえず人以外のものでした。その時点で人を殺すゲームってあったのかなあ。「ポートピア連続殺人事件」のファミコン版が出たときに、殺人をテーマにしたゲームはけしからんという運動がちょぴっとあったことは覚えているのですが、あれで問題になるぐらいですから、おそらく他に殺人ゲームは存在しなかったのではないかしら。

 それから十数年経った現在では、ゲーム中の暴力的な表現に関する論争は、日常的に行われています。そしてそれらの論争の多くは、極めて短絡的に、偏見と決めつけと僻見に満ちた論者によって、「きっかけ」と「原因」を混同したまま行われているのが実情です。

■暴力的なゲーム、暴力的な子ども
■「暴力的なビデオゲーム」規制条例をめぐる争い

 最近話題になっているのは、『GTA: Vice City』というゲームで、日本では未発売になっていますが、これはそうとうどぎついらしく。「『Vice City』は、プレイヤーが強盗や殺人を企てるゲームだ。売春婦を棍棒で殴り殺したり、パトカーを爆破したり、刑務所で暴動を起こしたり、麻薬の売人にサブマシンガンをぶっぱなしたりできる。

■過激ゲーム『GTA: Vice City』、英デザイナー賞にノミネート

 なんかねえ、なんでもかんでも問題の矛先をゲームやエロ本やその他サブカルチャーに押し付けるのって、大人としての責任を放棄した、卑怯なやり方だと思うのですけどねえ。自分たちの教育やしつけには問題ありましぇん、悪いのはゲームの中の暴力表現でちゅ!って言っているわけでしょう。今大人がやらなくてはいけないことは、ゲームやエロ本の排斥運動ではなくて、顔面シャワーはAVの世界の話なのだよということを、子供にきちんと教えてあげることなのではないでしょうか。あと、三國無双のキャラクターはそーとーかっこよく描かれているので、実際の三国志の皆さんはとてもぶさいくだったのだよということも、きっちり教え込むべきです。三国志のゲームって、みんなファイナルファンタジーみたいになっているの。あれは勘弁して欲しい。横山光輝のキャラクターを、そのまま3Dポリゴンにしてくれれば良かったのに。

 ちなみに『三國無双』には「このゲームには残酷な表現が含まれています」という注意書きはありません。確かに表現は残酷ではありませんから。


Sub Content

雑記書手紹介

大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

最近の日記

過去の日記

鉄割アルバトロスケットへの問い合わせはこちらのフォームからお願いします

Latest Update

お知らせ

主催の戌井昭人がこれまで発表してきた作品が単行本で出版されました。

About The Site

このサイトは、Firefox3とIE7以上で確認しています。
このサイトと鉄割アルバトロスケットに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームまでお願いします。
現在、リニューアル作業中のため、見苦しい点とか不具合等あると思います。大目にみてください。

User Login

Links