
ご存知のお方もいらっしゃると思いますが、安原顯さん、通称ヤスケンがお亡くなりになりました。
安原顯さんは編集者、書評家として名を馳せた方でして、ここ数年はオンラインブックショップBK1の編集長として「ヤスケンの編集長日記」などの連載で活躍されておりました。十月二十九日の「編集長日記」で余命一ヶ月という癌宣言を行ったことを、ぼくは「本のメルマガ」というメールマガジンで知ったのですが、それ以降も、病苦に耐えながら本を読み書評を書き評論を書き続け、1月20日に肺癌のため永眠されました。
ぼくがこの方の名前を知ったのは、坪内祐三氏の『文学を探せ』に収録されている「インターネット書評誌の私物化を『ぶっ叩く』」という、安原さんを批判したコラムを通じてなので、いまいち印象が良くなかったのですが、死をかけてまで仕事に従事したその姿勢に敬意を表すると共に、御冥福をお祈りします。黙祷。

■6.7GBのデータを約1万1,000キロの彼方に1分で送信〜Internet2で新スピード記録達成
もう、すごくないですか、技術。6.7GBを一分ですよ。転送速度も早いけど、技術の進歩も早すぎます。ついていけなあい。
などと驚いてはおりますが、あと十年もすれば、6.7GBを一分で転送なんて状況にもすっかり慣れてしまい、なにも感じなくなっているのでしょうねえ。個人的な意見ではありますが、技術はそろそろおしまいにして、もっと愛を謳歌するというのはどうでしょうか。あるいは、一度うんこになってみるとか。うんこになれば、少しは生活にゆとりもでるのでは。その恩恵に浴する身としては、技術批判をするつもりは毛頭ありませんが、6.7GBを一分で転送できることが当然だと思うような世界は困ります、ぼく。

あ、でも、転送速度が早くなって、パソコンの技術がもっと上がれば、三國無双でネット対戦できそう。しかも兵士は全部オンラインユーザなの。うわ、すげー楽しそう。それはやりたい。やべー。
前回雑記でリンクした「Sufin' Sufari」というリンク先で発見したのですけど、ウィリアム・ギブソンさんもBLOGを始めたようです。
ちょいとワントピックだけ意訳、というか拙訳してみました。誤訳は御愛嬌。
Saturday, January 18, 2003
HORSES, BANANAS, AND THE SUPERIOR STRANGENESS OF THE REAL
ぼくちんの書いた『ニューロマンサー』の中で、フィンとケイスがぼろぼろになったはく製の馬を見つけるシーンあるんだけど、それって馬が特有の汎病禍で絶滅ちゃったっていう設定なのね。
『ニューロマンサー』にバナナが出てるかどうか覚えてないけどさあ、なんだか馬より先にバナナの方が絶滅しそうなのよねえ、しかも十年以内に。バナナって繁殖しないのよ、種がない変種だから。ひとつのオリジナルから切り枝で増えていくクローン栽培種なの。そんなんだから進化しねーじゃん、そうすっと、すげーいきおいで繁殖しまくる黒菌病っつーのがあんだけど、それって人間の殺虫剤に合わせて世代ごとに変異してくっつーすげーやつで、まるでゴキブリなんだけど、そんな病気の絶好のカモになっちまってんのよ。
小説家さん(に限らないけど)のBLOG、あるいはWeb日記って、ファンや読者にしてみればすげー嬉しくないですか。日記文学大好きなぼくとしては、できれば小説家全員にWebで日記かBLOGを公開して欲しいと思っております。リアルタイムなぶん、より楽しめそうじゃん。

っていうかギブソンさんのサイト、かっこいい。