
ゲームを一休みして、『メン・イン・ブラック2』を観ました。
前作がかーなーりーつまらなかったので、続編ができても絶対に観ないと思っていたのですが、なんと大好きなララ・フリン・ボイルが出演しているということで、つい観てしまいました。作品は相変わらずで、宇宙人がもはや宇宙人でないところは面白かったです。小学二年生のぼくの甥は、この映画を大変気に入っていて、彼の話を聞いていたら、もしかしたら小学生の頃にこの映画を観たら面白かったのかも、などと思い、そう考えていたら、小学生の頃に熱中した『グーニーズ』とか、『ゴーストバスターズ』なんかも、もしかしたら二十代で観ていたらあれほどにおもしろいとは思わなかったのかしら、などと思いました。年を重ねるごとに面白かったものがつまらなくなるような、そんな年の取り方はしたくないものだと思っておりましたが、年をとるごとに面白いと感じるものもどんどん増えている以上、仕方がないことなのかしら。
それはまあ良いとして、ぼく、ララ・フリン・ボイルさんが大好きなのです。ツインピークスで有名な方ですが、ぼくが知ったのはニック・ノルティ主演の『アフターグロウ』という映画で、この映画、ロバート・アルトマンが制作を行っておりまして、最初は監督をしているのと勘違いして観たのですが、これが相当に面白くて、とくに金持ち若夫婦の奥さん役で出ていたララ・フリン・ボイルが素晴らしく、一目ぼれした次第でございます。映画もねえ、ぼくこういう映画大好きなの。ちょっとしたお話の映画。すげー感動とかした映画よりも、このようなちょっとしたお話の映画の方が心に残るのです、ぼく。
ララ・フリン・ボイルさんは『ハピネス』にも出演しておりまして、三人姉妹の次女で、売れっ子の小説家の役の彼女です。とこうやって書いていたらとても強く『ハピネス』が観たくなったので、今ビデオレンタルで借りてきて観たのですが、ストーリーとか全然覚えていなくて、初めて観たような気がしてすごくおもしろかった!以前、『ストーリーテリング』の方が好き、と書きましたけど、前言撤回、両方とも同じくらい面白い。微妙なおかしさがね、とても好きなのです、ソロンズさんの映画の。役者が着てるTシャツとか。お話もとても上手だし。
微妙なおかしさって、ちょっとでも出過ぎると面白さの強要になるし、ひっこめると何が面白いのか伝わらないし、それをうまく描くのってとても難しいと思うのですけど、ソロンズさんはその微妙さを上手に描けていると思うのです。チェーホフなんかを読んでいると、っていうか最近読んだばかりなのですけど、やっぱりその微妙な感じがとても上手に描けていて、ぼくはユーモアと同時にもっと別の読み方もしてしまったのですが、人生の機微というか、生活の妙趣というか、おそらくは誰もが知っているけど気付いていない、そのような微妙な感情や側面をとても上手に描いているように思うのです。ですから、チェーホフを読んでいると、ぼくは感動と同時にいろいろなことを考える。本を読んで多くを考えるということは、ぼくにとって最高の読書なのです。

『メン・イン・ブラック2』のララ・フリン・ボイルさんは、残念ながら魅力的とは言いがたい役柄でしたけど、まあ、定期的に映画の中で拝見できるだけでもファンとしては嬉しいものなので、じぇんじぇんオッケーです。でも欲を言えば、また『アフターグロウ』みたいな映画の中で観たいな。
ようやくラチェットをクリアして、これで生活が日常に戻ると安心していたのですが、あのね、つい魔が差して『真・三國無双』とかいうゲームを買ってきたら、これが死ぬほど面白くてね、やめられないの。
っていうかさー、こういう歴史物のゲームってやばいのよね、三国志が好きだったりするともうたまらないじゃないですか、だってぼく、関羽になってるのよ。そりゃはまるって。まさか人生で関羽になれるとは夢にも思っていなかったもの。先程、黄巾の乱の首謀者、張角をぶっ殺して将軍になっちゃった。うふふ。
やばいのは、ぼくが買ったのは『真・三國無双』なのですが、『真・三國無双2』というものも出ていて、さらに『真・三國無双3』ももうすぐ出るらしく。これ、全部買って全部クリアするまで抜けられません。

これが幕末ものだったりすると、さらにはまりそうです。そのようなゲームが存在しないことと、今後も発売されないことを切に願います。
心を落ち着けるために、好きな絵を見ながら考え事などをしたり。
タイトルは"Contemplation" 。リーダースで調べたところ、以下のように出ていました。
1 黙想, 観想, 熟考 (meditation).
・be lost in 〜 黙想にふけっている.
2 熟視, 凝視, 静観.
3 予期, 予想; 企図.
一番近いと思われる訳語は「観想」でしょうか。何の結論を出すわけでもなく、ただ考えるためだけに考える。
クレメンテの作品は、本当に素晴らしいと思うのですが、皆さま、いかがでしょうか。

こうやって彼の絵を感じることができる時代に生まれたことが、ぼくの幸せです。