
05年03月19日(土)

寒いのだか温かいのだかよくわからない中途半端な天気で、直りかけの風邪がまたぶり返しそうです。でも、こういう中途半端な天気は嫌いではありません。のら猫たちも、ひなたぼっこをするべきか、仲間とくっつくべきか迷っている様子。春はもう間近です。
先日、古本屋さんで武田泰淳・百合子夫妻の娘さんである、武田花さんの写真集を二冊購入しました。一冊は『猫 - The Wild Cat』。もう一冊は『猫・陽のあたる場所
』。二冊とも、のら猫の写真集です。どの写真もすごく良い。のら猫の目が、ちゃんとのら猫しています。掲載されているエッセイがまた素敵で、猫のことよりも出会った素敵なおじいちゃんおばあちゃんのことばかりが書かれています。写真集だけではなくて、エッセイ集も読んでみたいと思いました。ちょっと調べたら、『嬉しい街角』に収められているエッセイのタイトルは「足尾銅山とジョニー大倉」。これは読むしかありません。そういえば、『富士日記
』にも、まだ小学生だった花さんの文章が載っているのですが、戌井さんはその文章が好きだって言ってたなあ。
ぼくが年寄りになるころには、町でのら猫を見かけることはなくなるのかしら、とふと思いました。それはちょっと寂しいぞ。