
03年07月14日(月)
起床。思ったほど筋肉痛はひどくない。軽くストレッチをして、家を出る。
『バトルロワイヤルII』を観る。前作のようなエンターテイメントを期待して観に行ったが、質の悪い反米映画に成り下がっていた。いくらアメリカの行為を批判的に描いても、いくらそれに対抗する国や人々を美化して描いても、行為が悪になり正義になるのは、そこに思想があるからだ。行為だけを黒板に書き連ねても、観ている側には何も伝わらない。そんなことで反米に目覚めるのは、婚姻届もまともに書くことができないような阿呆だけだろう。劇中、テロリストになった七原秋也は言う。「二十年も戦争の続くあの国(アフガン)では子供たちが笑っている。俺たちは、あの子供たちのように再び笑える日が来るまで、戦い続ける」。ううむ。日本の子供だって、アメリカの子供だって、アフガンの子供と同じように笑っている。もしアフガンの子供たちの笑顔が他の国の子供よりも輝いているように見えるのだとしたら、それは曇った眼鏡をかけて世界を見ているからだろう。そう、この映画は曇った眼鏡をかけて見た世界を描いている。アメリカを批判するには、その眼鏡を外さなければならない。そうしなければ、アメリカが世界に対して行っていることと同様のことを、ぼくたちは繰り返してしまうだろう。ぼくたちが考えるべきなのは、正義と悪に二極化された世界のことではなくて、なぜ正義は自らを正義と考えるのか、なぜアメリカは自らを正義と考えるのか、なぜテロリストは自らを正義と考えるのか、ということだと思う。
夜、焼き肉をご馳走してくれるというので、新大久保へ。新大久保へは二度と行くまいと思っていたが、焼き肉の魅力には勝てなかった。食って飲んで食って飲んで、ごちそうさまでした。