
03年07月20日(日)
昼過ぎに起床。びっくりするぐらい天気が良い。いつもならば石神井公園に散歩に行くところだが、今日は気持ちが少し違うので長命寺まで歩くことにする。ラルフ・ウォルドー・エマソンがウォルト・ホイットマンを説得しながら散歩をする情景を想像しながら歩く。長命寺はあまりにも静かで、ひとり境内でくつろいでいるのが恥ずかしいぐらい。早々に立ち去る。
途中で遊んだねこさんたち。生きていますよ、念のため。
本屋さんを徘徊。村上春樹・柴田元幸共著『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』を購入。現在『Catcher in the Rye
』を読書中なので、最後まで読み終えてから読もう。と思っていたけれど、少し読み始めたらとてもおもしろい。先にこちらを読んでから、『Catcher...』を読んでもいいかな。それにしても、すっかり古典として定着していた『Catcher...』をベストセラーにしてしまうなんて、村上春樹って本当にすごいと思う。この人の他の誰が訳しても、ここまでブームにはならなかっただろう。
カフェで『人はなぜ山に登るか - 日本山岳人物誌』を読む。役行者から平山裕示に至るまで、日本の山岳史上に残る人々を紹介する。「日本の山には天狗が棲んでいるという。山姥という臈たけた妖女も徘徊するという。これらの山の神がみは、人間がこの列島に移り住んで以来、人々と喜怒哀楽の関係を連綿と営みつづけてきた。今、山を歩く時、彼らがまだ健在ならば、その息吹を感じたいと思う。先人たちは何を想い、何に魅入られて山を目指したのだろう」。読みながら次の登山について考える。
帰り、道に迷う。迷うはずの無い場所で迷うって、どうしてこんなに楽しいのだろう。