
03年07月21日(月)
また昼過ぎまで寝てしまった。罪悪感。外は雨。
午後、頂いたお仕事をしに烏山へ。先日フィンランドに行った方のムーミン話を聞いていたら、無性にムーミンが読みたくなった。
夕方、まんが喫茶へ。駅前に出来てからというもの、ほぼ毎日行っている。
夜、『ボルヘスの北アメリカ文学講義』を読む。訳者が解説で書いている通り、いたってまともなアメリカ文学講義であり、ボルヘスの名前から想像していたようなもの(どんな?)ではなかったけれど、淡々とした文体に展開するボルヘス流のアメリカ文学史は、読んでいて全然飽きなかった。「起源」「超絶主義」「西部」「国外流浪者たち」の章が面白かった。ボルヘスは1850年から1855年までの五年間を、ホーソーンの『緋文字』、エマソンの『代表的人間』、メルヴィルの『白鯨』、ソローの『ウォールデン』、ホイットマンの『草の葉』などが誕生した「アメリカ文学史上もっとも実り豊かだった時期」と書いている。ぼくだったらどの時期を「アメリカ文学史上もっとも実り豊かだった時期」と書くだろうか。少なくとも1850年ではないことは確か。
武田百合子の『日日雑記』が読みたいくていくつかの書店を徘徊したが、どこにも売ってない。仕方なく『富士日記
』を読み返す。何度読んでも素敵な日記。いつかはわたくしも、山の麓で暮らしたいものであります。