
02年04月30日(火)
ある春雨の日に戌井さんの家に遊びに行ったのですが、留守でした。
一、二時間ほど待たせてもらおうかと思い、勝手に上がりこんで本棚を眺めていると、前から読みたかったソローの「森の生活」があるのを発見しました。
ポール・オースターの「幽霊たち」の中で、ブラックが読んでいたのは確かこの本でしたな、などと思いながら、ぼくはそこに寝そべって、春雨の音を聞きながら一日静かにそれを読んで、帰りました。
「昨日は君は留守だったが、『森の生活』が置いてあったので、それを読んで、静かに君の家で半日を過ごした。いろいろなことを考えた。忘れられない一日だ。」
こんな手紙をそのあくる日に書きました。
一、二時間ほど待たせてもらおうかと思い、勝手に上がりこんで本棚を眺めていると、前から読みたかったソローの「森の生活」があるのを発見しました。
ポール・オースターの「幽霊たち」の中で、ブラックが読んでいたのは確かこの本でしたな、などと思いながら、ぼくはそこに寝そべって、春雨の音を聞きながら一日静かにそれを読んで、帰りました。
「昨日は君は留守だったが、『森の生活』が置いてあったので、それを読んで、静かに君の家で半日を過ごした。いろいろなことを考えた。忘れられない一日だ。」
こんな手紙をそのあくる日に書きました。