
03年09月09日(火)
本日発見の面白いテキスト。ひとつは『蚊の妖精学』。「なぜ蚊は相手をかゆがらせないように進化しなかったのか」という素朴な疑問と、それに対する答え。納得いくような行かないような、でもとても興味深く読ませていただきました。
もうひとつ、『進化論と創造論〜科学と疑似科学の違い〜』というサイト。聖書に記述されている世界創造を、科学的に証明しようとする「創造科学」が、どうして「疑似科学」であるのかを丁寧に説明しています。以前に、スコープス裁判について少しだけ書いたことがありますが、あの事件が起こった二十世紀前半であるならばいざ知らず、二十一世紀の現代においても、ダーウィンの進化論の是非はともかくとして、聖書の世界創造の記述が真実であると主張する人々が多く存在することに驚いてしまうのは、(事実上の)無宗教に生きる日本人であるからなのかしら。ぼくは宗教と科学は対立するものではなく、それぞれの役割において共存するものだと考えていますが、科学が様々な宗教の世界創造の物語を意図的ではないにせよ否定しているのは事実です。そのような科学の時代において、科学よりも遥かに長い歴史をもつ宗教に生きる人たちは、どのような折り合いをつけて生きているのか。全く役割の異なる科学と宗教を、強引に結びつけようとした例を、このサイトで読むことが出来ます。とにかく勉強になるサイトで、多少なりとも進化論や創造論に興味のある方には、一読の価値はあると思います。
ついでに、ついWiredの記事も。
ぼくは進化論よりも、ダーウンという人物の像と、彼の人生と、彼を取り巻く周りの人に興味があったりします。