
03年09月15日(月)
ポップコーンとジンジャーエールのない映画鑑賞なんて、めがねのない勉像君のようなものです。本日も、ほとんど客の入っていない近所の映画館で、ポップコーンとジンジャーエールの超特大サイズを注文しておでぶコースまっしぐら、がつがつぐびぐびしながら、アル・パチーノ主演・アンドリュー・ニコル監督の話題のCG美女映画『S1MONE シモーヌ』を観ました。じぇんじぇん期待していなかったのですが、面白かった。
この種の映画に「ありえなーい、にゃにゃにゃにゃーい」などと突っ込みを入れるような無粋な人間にはなりたくないものです。中途半端に下調べをして、専門家でもそれなりに納得できるように作られた映画でも、うんこみたいなものが多いし、逆にこれぐらい開き直られると、重箱の隅をつつく気にもなれずに映画に集中することができます。なんと言っても映画の目的は、物語と現実の世界の常識を符合させることではないのですから。
個人的に一番面白かったのは、劇中で上映されるタランスキー(アル・パチーノ)の映画で、これだけは声を出して笑ってしまいました。はは。