
06年10月02日(月)
今年は、とにかくたくさんのナチュラリストの本を読みました。ほとんど、ナチュラリストの本しか読んでいないかもしれません。その中でも、一番感動したのは、エドワード・アビーくんの文章です。
双眼鏡越しに目の届くかぎり遠くまで北のほうを見た。10マイル、20マイル、いや40マイルほども先を。ぼくは注意深く見ていった。古代インディアンの廃墟、意味ありげなケルン、廃鉱、想像を絶した富をもたらす秘宝、根源中の根源・・・・・なんてものがあるかと思って。
だが何もありはしなかった。何もだ。あるのはただ砂漠。沈黙の世界だけだった。
これだ、探していたものは。
エドワード アビー『グレート・アメリカン・デザート』
そういうわけで、アメリカン・デザートを体験するために、やってきました、ユナイテッド・ステイツ。もちろんチャリ持参です。これから一ヶ月の間、なーんにもないアメリカの道路を、ただひたすらに走りまくる予定です。
今日は初日なので無理はしません。LAXからオンタリオ空港付近まではバスでのんびーりとやってきて、一ヶ月お世話になる自転車を愛情を込めて組み立て、ロス郊外ののどかな風景を楽しみながら、先への期待と希望を胸にゆっくりとペダルを踏みます。
二ヶ月も前の日記を今さらアップするのは若干気がひけるのですが、おつきあいのほどなにとぞよろしくお願いします。