

何も予定がない休日。幸せ!
本屋さんを徘徊。サライの今号を購入。特集は『奈良』。来月は鉄割の京都公演があるので、ついでに奈良へ旅行に行きたいなあ。さらに浅羽通明著『ナショナリズム−名著でたどる日本思想入門』を購入。浅羽氏による、筑摩書房刊『現代日本思想体系』のリメイク。読む前からわくわくします。姉妹篇の『アナーキズム
』はとりあえず保留。
その後、古本屋さんへ。ここ数年ですっかり成長して知恵のついてきたおいっこに負けないように、数学の本を何冊か購入。遠山啓著『数学入門』、吉田洋一著『零の発見−数学の生い立ち−
』、『図解雑学算数・数学
』、『小学校の「算数」を5時間で攻略する本
』などなど。お茶を飲みながら、読書。前の二冊が特に面白い。数学を、法則としてではなく、歴史として丁寧に説明してくれる。ぼくたちが今、十進法を当たり前のように使っていることがいかにすごいことか、強く実感。『数学入門』は1959年、『零の発見』は1939年に初版が出ている。今でも版を重ねているのだから、すごいねえ。
夜、話題の映画『パッション』を観に行きました。うわさには聞いておりましたが、すさまじかったです。宗教の心を持たないぼくでさえこれほどまでに強い衝撃をうけたのですから、敬虔な神父さん(あるいはモーパッサンの『女の一生』の中で、子供を生んでいる犬のお腹をマジ蹴りしたような、極端な信仰心を持つおばか神父さん、あるいは映画『クッキー・フォーチューン』でグレン・クローズが演じたような狂信的信仰心を持つおばかクリスチャン)たちがこの映画をみたら、悶絶するのも無理はないかもしれません。一番びっくりしたのは、劇中のキリストさんの演説になんの魅力も感じなかったこと。やはり人を惹きつけるのは、魅力とかカリスマ性などというちっぽけなものではなく、もっと根本的ななにかであるということを、メルのギブソンさんはご存知なのでしょう。とにかくすごい映画でした。もう一度ぐらい観に行ってしまいそう。恐いけど。
誰か、釈迦の最後の十二時間を描いたほのぼのとした映画を作ってくれないかな。