03年11月12日(水)

 人と会うために板橋へ、思いのほか懇談が早く終わったので、未知の町をぶらぶらと散策、映画館があったので、『昭和歌謡大全集』を観ました。うぎゃー、最高に面白かったー

 前にもちょいと書きましたが、この作品は村上龍の原作を映画化したもので、ストーリは単純明快、少年グループとおばさんグループの殺し合いです。とは言っても、悲壮感のようなものはほとんどなく、全編を通して懐かしの昭和歌謡が、登場人物が歌うなどして効果的使われていて(例えば、安藤政信演ずるスギオカが殺されるシーンでは、チャンチキおけさが流れる、など)、ユーモラスで不思議な世界が描かれています。

 松田龍平の下手くそな『恋の季節』のオープニングはわくわくさせてくれたし、最初から最後までぶれまくりの画面は意図的なのだろうけれど、全体に漂うたるい感じもとても良かったし、キャストの演技もとても良かった。鈴木砂羽がおばさん役で出ているのにもびっくりしたし、去年『阿弥陀堂だより』で素敵な女医さんを演じていた樋口可南子が嬉々として殺人ゲームを楽しんでいる様子もとても素敵でした。樋口さん、最後のあれは、オナニー?していたのでしょうか。

 その中でも一番好きなのは、少年たちがトカレフを買いに埼玉と群馬の県境までバスで行くシーン。とても長閑で、とても楽しそうで。

 映画が終わってから知ったのですが、監督は『草の上の仕事』の篠原哲雄さんだそうです。


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大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

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