
03年11月16日(日)

本屋さんで雑誌『山と渓谷』を購入。特集は、「冬山デビューしよう」と「ヒザの痛みを克服する」。まさしく今のぼくたちのためにあるような特集ではないですか。初心者向けから中級者向けまで、初めての雪山登山に適した山を紹介、さらに装備や心得なども載っているので、憲の字と昭の字には自腹で購入して読んでおいてもらいましょう。「第三回登山者検定」もあるし、しかもフォトカレンダー付きなのでとてもお得だよ。さて雪山、ぼくとしては最初はあまり無理をせずに西穂高などが良いのではないかと思うのですが、いかが。
夜、映画『抱擁』を観ました。十九世紀のイギリスを代表する桂冠詩人ランドルフ・ヘンリー・アッシュと女流詩人であるクリスタルベル・ラモット、この二人の恋文を偶然に発見した大学の研究員ローランド・ミッチェルが、ラモットの研究者であるモード・ベイリーと共に二人の偉大な詩人の恋の行方を調べる、というお話。以前に予告編を観たときに、非常に危険な香りを放っていたので映画館には観に行かなかったのですが、いざDVDで観てみたらとても面白かった!過去に存在する二人の詩人の間で交わされた手紙や日記などをもとに、彼らの愛の過程を同時的に辿るローランドとベイリー、「語られる」ことのなかった過去が、「読まれる」ことによって現代に蘇り、過去の二人の愛にシンクロするようにお互いに魅かれ合っていく現代の二人。文芸的な映画はうんこみたいなものも多いですが、この映画はとても良かった。特にラストの・・・
ちなみに、ランドルフ・ヘンリー・アッシュとクリスタルベル・ラモットというふたりの詩人は実在の人物ではありません。アッシュはロバート・ブラウニング、ラモットはクリスティーナ・ロセッティがモデルとなっているそうです。
語られもせず、記されもしない事実もある映画『抱擁』より