
04年06月05日(土)

以前から読みたいと思いつつ、その存在すらすっかりと忘れていたジュノ・ディノズの『ハイウェイとゴミ溜め』を古本屋さんで発見、即購入、帰りの電車の中で読んでみたらとても面白かったので、そのままお茶が飲める場所に立ち寄り、一気読みしました。ドミニカ共和国のスラム出身の彼による、十篇の短篇集。ぼくはジャパンの田舎出身ですが、ノイズな感じに通じるものを感じてしまいましたよ。それにしても、一時期はアメリカのみならず日本でもかなり話題になった彼ではありますが、最近はすっかり名前を聞かなくなりました。著作も今だこの一冊だけのようですし。以前に読んだ新元良一氏によるインタビューでは、次回作は『AKIRA』の黒人版を書きたいなどと言っていましたが、どうなったんでしょうね。是非とも読みたいのですが。