
05年05月09日(月)
最近は古い日本の小説ばかりを読んでいます。一番はまっているのが、中島敦。物語がすごく面白い。藤井くんも絶対に好きだと思う。この人は、中学か高校か忘れたけれど、学校の教科書に載っているということでとても大きな損をしていると思う。国語の教科書なんかに載ってしまったら、面白いものもつまらないものとして記憶されてしまいます。
しかし、何故こんな事になったのだろう。分らぬ。全く何事も我々には判らぬ。理由も分らずに押付けられたものを大人しく受取って、理由も分らずに生きて行くのが、我々生きもののさだめだ。『山月記』より
ぼくが今読んでいるのは岩波版の『山月記・李陵』ですが、次はちくまから出ている全集を読んでみたいと思っています。