04年07月18日(日)

 うだうだうだるような猛暑の中、昭人くんと指紋くんとちゃりで横浜まで行きました。まずは烏山に集合、アミノ酸をたっぷりとって、裏道を通って二子玉川へ、そこからは汗だくになりながら、多摩川沿いをひたすらに走ります。川の土手では、日光浴をしている人や、バレーや野球などをしている人々や、バーベキューをしているグループなど、みなさん楽しそう。炎天下を走っているぼくたちは死にそうです。

 途中、川崎にある市民ミュージアムへ寄り、「谷岡ヤスジの世界展 天才キャラクターだもんね!」と「日本の幻獣展」を観ました。谷岡ヤスジ展はひっそりとしていましたけど、熱中症気味の頭にはなかなかよい刺戟。幻獣展は、妖怪好きにはたまらない展覧会でした。河童とか人魚のミイラは何度かみたことがあったけれど、鬼のミイラをみたのは初めてです。こういうのって、贋物であることは常識なのでしょうけれど、実際に科学的な鑑定とかってしたことはあるのかしら。それとも、そんな夢を壊すような不粋なことはしないのかな。

 ミュージアムのレストランで昼食。店内には、夫婦と思われる方々が何組かいて、楽しそうに笑いながら蕎麦を食べています。そうだ、ぼくが子どもの頃に夢見ていたのは、あんな風な小さな幸せだった。休日に、妻と一緒に近所の美術館に行くような、そんな小さな幸せを望んでいたのだ。それが現実ときたら、いい年こいたおっさん三人で、ちゃりで汗だくになりながら谷岡ヤスジ鼻血ブーちんこピーの人生になっちまった。いったい、どこで歯車が狂ったのか。ふふ。ふふふふ。

 その後、心臓破りの坂で馬鹿みたいにぎらぎらしている太陽にあやうく心臓を破られそうになりながら、どうにかこうにか横浜に到着。中華街でビールを飲みながらおいしいものでも食べようと思っていたのですが、あいにくなことに本日は横浜花火大会ということで、歩くことができないほどに人があふれています。仕方がないので本牧に移動し、戌井さんの知っている中華料理屋さん「喜血害」で揚げワンタンなどをいただきました。

 帰りは、行きとは逆の方向(東京側)の多摩川沿いを走りました。太陽が出ていないということは、こんなにも気持が良いものかと実感、二度と太陽が昇りませんようにと祈りました。とても静かな夜に、少し離れた家々から、日曜日の夕方の家族の音が聞こえて来ます。夜の風と川の音を堪能しながら、ペダルを漕ぎつつ、えろい話に華を咲かせました。

 夜九時すぎに烏山に到着。きりんちゃんが無人の駐車場で、酒にパンをひたして食べながら、マンドリンを弾いてぼくたちを待っていました。こうして、ぼくの人生は過ぎていくのです。


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大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

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