
03年06月03日(火)
なんだか食生活が不摂生になっております。養生しなくては。
昼、『ボーリング・フォー・コロンバイン』を観たNさんから電話がきた。かなりの衝撃を受けたらしいNさんは、ぼくが今一番行きたい国がアメリカと中国であることを聞いて、 可笑しそうだった。現在、世界で一番嫌われているであろうアメリカと、(SARSを抜きにしても)世界で一番煙たがられているであろう中国。どちらの国も政治的には好きではないけれど、そのような国だからこそ行ってみたい。どちらかには行くぞ、絶対。今年中に。
夕方、カフェでベトナムコーヒーを飲みながらまったり。ダグラス・クープランド『神は日本を憎んでる』を読む。小説自体は面白かったけれど、書かれている日本像があまりにもガイジン的でがっかり。若者の書き方も陳腐すぎる。今の日本は、この小説で書かれている百倍ぐらい面白いはず。この作品がアメリカでどのように評価されたのかは知らないが、日本人の作家の方がもっと面白いニッポンを書くことができると思う。日本文化がブームの今こそ、日本の若手小説家が傑作を引提げて、アメリカに乗り込むチャンスなのではないかしら。「歴史を日本にどう適用できるかという点から言えば、もう既に終わってるのさ」。
ミシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク』を読み始める。読み終えるには軽く一年はかかりそう。ぼくは今、歩くということ、走るということ、見るということ、読むということ、それらの行為はそれぞれに、異なる思考を形成すると思っている。この本を読むことが、それらの事を考える手助けになるかどうかはわからないけれど、とりあえず、巻頭に掲載されているセルトーの写真がオスギに似ているのが気になる。