03年06月16日(月)
 起床。寝惚け眼のまま『映像の世紀 - ベトナムの衝撃』を観る。何度観ても面白い。戦争、暴動、暗殺、スキャンダル、差別、学生運動、まさしく怒濤の六十年代アメリカの映像が次々と映し出される。演説上手のカリスマ大統領と言われたケネディには、何の魅力も感じないけれど、キング牧師の最後の演説は鳥肌が立つし、マルコムXの怒りはブラウン管を通してもビシビシと伝わってくる。この『映像の世紀』という番組、DVDで揃えたい。

 昼、お仕事をもらえるというので千歳烏山へ。焼き肉をご馳走になりながら打ち合わせ。こういうのをパワーランチっていうんだっけ?

 その後、雨に打たれて吉祥寺へ。古本屋さんを巡る。アメリカの女流作家の短編アンソロジー「American Wives - 描かれた女性たち」、新田次郎『槍ケ岳開山』、ユリイカのバックナンバー『クィア・リーディング』、他数冊を購入。『槍ケ岳開山』は、1828年に初めて槍ケ岳の登頂に成功した播隆上人の生涯を描いた小説。どんな山であれ、初めてその山に登った人間というのは、どのような状態におかれるものなのか。その「状態」に興味がある。ユリイカ『クィア・リーディング』。興味のあるジャンルのひとつであるクィア・カルチャーの専門書を探していたところなので、入門書的な意味で購入。

 そのままFloorへ。平日のこの時間は、人が少ないので落ち着いて読書ができる。岩茶を注文。幸せ。

 エキサイトの「ニュースな本だな」、今週の特集は「文学賞メッタ斬り!」。「とにかくこの賞(芥川賞)は選考委員がさあ……。シンちゃん(石原慎太郎)とテルちゃん(宮本輝)! テルちゃんさあ、多分世界文学とか読んでないもん。このひと、いわゆる新しい小説なんてものを絶対読まないひとだからさあ、なんで芥川賞の選考委員をやってるのかわからない」「直木賞選考委員の渡辺淳一先生なんて『永遠の仔』(天童荒太 121回候補作*1999)とか、編集者から口立てでストーリーを教えてもらった噂もあります」などなど。おもろい。

 夜、走ろうかと思ったが、雨が降っているのでやめる。ストレッチをしていたら(ぼくの身体は七十歳の老人よりも硬い)、友人から幸せ報告の電話。二時間ほど話しておやすみなさい。

Sub Content

雑記書手紹介

大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

最近の日記

過去の日記

鉄割アルバトロスケットへの問い合わせはこちらのフォームからお願いします

Latest Update

  • 更新はありません

お知らせ

主催の戌井昭人がこれまで発表してきた作品が単行本で出版されました。

About The Site

このサイトは、Firefox3とIE7以上で確認しています。
このサイトと鉄割アルバトロスケットに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームまでお願いします。
現在、リニューアル作業中のため、見苦しい点とか不具合等あると思います。大目にみてください。

User Login

Links