
昼、『パイレーツ・オブ・カリビアン』を観る。アメリカの海賊映画というものを観たことがなかったので、どんなものかと行ってみた。タイトルからもわかる通り、ディズニーランドのアトラクション『カリブの海賊』をモチーフとしたこの映画、随所にアトラクションで見かけたシーンが挿入されている。作品自体はよくある感じのハリウッド映画で、普通に面白かった。言われているほどジョニー・デップの演技は良くなかった。あれだったら『ラスベガスをやっつけろ』の方が全然良い。
アメリカで海賊が横行したのは、だいたい十七世紀後半から十八世紀ぐらいだと思うが、アメリカ史に関する資料などを見ても、それらに関する記述はほとんど見当たらない。まあ、歴史という観点で考えれば、ナット・ターナーが歴史に与えた影響ほどには海賊の存在は重要ではないだろうから、日本史の資料に忍者に関する記述がほとんどないようなものだろう。歴史書ではないが、『アメリカン・スピリット』という「アメリカの土壌に潜むスピリットを探る」という目的で書かれた新書には、「ああ、美しの新世界」と題された一章があり、海賊に関する伝承を紹介している。例えば、エドガー・アラン・ポーの『黄金虫』でもその財宝伝説が扱われているCaptain Kidd。バラタリア湾を中心に密輸王国を気付きながらも、死後に埋めた財宝を求めてさまよいあるく彷徨者として今もニューオリンズで語り継がれる海賊王ジャン・ラフィット(小説『海賊の血』の主人公は、このラフィットの子孫である)。あるいは、二人組の女海賊メアリー・リードとアン・ボニー。「黒ひげ」ことエドワード・ティーチ、スペイン王女を愛したあまり拉致してしまったホセ・ガスパアなど。読めば読むほど興味が湧いてくる。海賊に関する何か良い本はないかしら。
夜、映画『穴』を観る。ゴースト・ワールドのソーラ・バーチ主演。行方不明になっていたイギリスのパブリック・スクールの生徒四人のうち、ひとりだけ生きて生還したリズ(ソーラ・バーチ)。彼らは、課外授業を避ける為に森の中にある地下室に閉じこもっていた。警察は、リズの供述を元に事件の全貌を解明しようとするが、実は・・・というお話。以前にも書いたけれど、このような場所が限定されたミステリーが大好きなので、とても面白かった。原作はガイ・パートの同名小説。昼間観た『パイレーツ・オブ・カリビアン』のヒロイン、キーラ・ナイトレイが出ていてびっくりした。おっぱい出していた。
友達に送ってもらった生後二ヶ月のわんちゃんの写真がかわいくてかわいくて悶絶寸前。あまりのかわいらしさに、ため息が出るばかり。ふええ。