02年10月27日(日)
                      
久しぶりに誰にも会わない日曜日でした。
 春には春の、夏には夏の、秋には秋の散歩の楽しさがございます。
   今の時期は、紅葉の美しさまであと一歩、秋の深さまであと一歩、といった感じの季節の隙でして、歩いているとなにげに妙趣を感じたりします。
秋来ぬと
目にはさやかに
見えねども
風のおとにぞ
おどろかれぬる
などと藤原敏行なぞは詠んでおりますが、季節の変化は目には見えないのに、風の音に秋を感じる、それこそまさに今の時期でございます。散歩をしていると、ふっ、とこれからやってくる秋の深さの香りがすることがあります。せち辛い世の中、せめてに四季の香りだけでも忘れずに楽しみたいものでございます。
けれども、散歩をしていて一番楽しいのは

相変わらずいつも一緒にいる彼らに会うことです。いつも仲が良くて、羨ましい限りです。

これから寒い冬が待っております。冬の散歩もまた楽しみでございます。





