
03年01月01日(水)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくね。
1909年の本日、1月1日に、マルセル・プルーストは、紅茶にトーストを浸した瞬間に、頭の中に幼年期の記憶が甦るという体験をしました。
この体験から彼は、「現実は記憶のなかにのみ形づくられる」という命題を得て、14年をかけて『失われた時を求めて』全七巻を書きあげることになります。当初、第一巻『Swann's Way』はどの出版社からも刊行を拒否され、プルーストは後に二十世紀を代表する作品となるこの小説を、自費で出版をしました。
モンティ・パイソンの「the All-England Summarize Proust Competition」というコントでは、「全英プルースト要約選手権」に出場した三人の選手が、『失われた時を求めて』を15秒で要約することを競い合います。もちろんそんなこと出来るはずもなく、結局はおっぱいが一番でかい女性が優勝します。
ということが、文学史上の「今日」を紹介する「Today in Literature」というサイトで紹介されています。このサイト、ぼくもちょくちょくチェックしているのですが、とても面白いですよ。

『失われた時を求めて』はずーと読みたい読みたいと思いながら読んでいない作品です。入院したり、監禁されたり、無人島に遭難したりとか、とにかく時間が死ぬほど余る機会があったら是非とも読んでみたいのですが、なにかと慌ただしい日々を過ごしているため、なかなか読む機会がございません。余裕のない生活って嫌ね。