
03年10月31日(金)

早くも今月最後の日です。人を待たない光陰には、どんどんと先に行ってもらいましょう。
夜、自宅でお茶を飲みながらゆっくり読書。大好きな和辻哲郎の『古寺巡礼』と、堀辰雄の『大和路
』を読み返してみました。まだ若い頃にこれらの随筆を読んだ時は、もう少し年を経れば彼らのようにものに接し、ものを感じることができるものだと思っていたけれど、数年を経て未だぼくの精神は熟さず、仏像に接して思うのは、乳首がでかいとかそのようなことばかり。数年前には、和辻さんの「不肖の子は絶えず生活をフラフラさせて、わき道ばかりにそれている。このごろは自分ながらその動揺に愛想がつきかかっている」なんていう一文を読んで、こんな人でも同じような悩みを抱えていたのだと安心したりもしたけれど、今では安心どころか心配すらしない始末、よくありません。とりあえずマラソンをして汗をかきましょう。
来月もよろしくお願いします。