
02年11月18日(月)
ある裕福な友人が、「これで何か面白いことをして笑わせてくれ」と言って四万円くれました。
しかしぼくはコメディアンでもなければ芸人でもありません。一体どうやって面白いことをすればよいのか、彼を笑わせれば良いのか、さっぱり何も思い浮かびません。思いあぐねた挙げ句、その金をもって本州の最北端へ旅行へ行ってしまいました。
それはとても素敵な旅行で、自分自身を見直すとても良いきっかけになったのですが、彼を笑わせるにはあまりにもイベントに乏しく、「一人、海に佇みまして」とか、「夜分に辺鄙な村を徘徊しまして」とか、「旅籠に泊まってつげの気分になりまして」などと言っても彼は笑ってくれないと思います。それで、帰ってきた後もどのように報告したものか、迷っている次第であります。
それでも、旅行に行く前と行った後では、僕自身の気持ちの持ち方、人生への向き合い方なども多分に変化をした次第でありまして、それをもって彼へのお土産とさせていただきたいと思います。御了承下さい。近いうちに酒でも持って挨拶に伺います。
とりあえず、リスペクト石川さゆりで。