南北戦争で英雄となったウィリアム・シャーマン将軍は、1880年に退役軍人の集会で次のような挨拶をしています。
今日ここには、たくさん若い人たちもあつまっていて、戦争は栄光に包まれたものだと思っています。しかし皆さん、戦争はすべて、地獄なのですよ。
100年以上前の軍人の言葉は、現代のアメリカには届かず、今から100年後のアメリカにも届かないのかもしれません。バリバリの軍人だったシャーマンさん、こう言いながらも相当に勇猛な戦争屋さんだったようですが、勝利に浮かれていた北部の軍人たちは、この言葉をどんな気持ちで聞いたのだろう。