04年06月20日(日)

 真っ昼間から、銀座の蕎麦屋で鬼殺しを呑みながら美味しい蕎麦をいただきました。酔っぱらいの三人組、池波の正太郎さんの話などをしながら、気分は江戸。外を見ると、いつのまにか往来の人々はみな丁髷を結っているし、車はすべて駕籠になっています。そうさねえ、いやなこった、ちげえねえ、お前さん、なんて言い合いながら、昼間酒とはなんと楽しいことかしら。

 帰り際、動かない自転車に乗りながらシャボン玉を吹いている美彩尻さんを発見。声をかけずに通りすぎました。いろいろなことをやっている人だ。

04年06月18日(金)

 東京都美術館で開催されている『栄光のオランダ・フランドル絵画展』へ行き、フェルメールの『画家のアトリエ』を鑑賞し、その後銀座で『真珠の耳飾りの少女』を観ました。人気ゲームがアニメになったみたいな、ちょっとした異和感を感じつつも、フェルメールのファンのために撮ったような映画ですから、つまらないはずがありません。全体に漂うフェルメール絵画の光を意識した映像はとても美しいし、16世紀のデルフトの雰囲気も最高だし、物語も面白いし、大満足。

 フェルメールの作品は大好きなので、できれば往生するまでに彼の絵画をすべて鑑賞したいと思っています。今までに観ることができたのは、現存する(といわれている)36作品中、今日の『画家のアトリエ』を含めて13点、そしてその中のひとつが映画のタイトルにもなっている『真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)』です。それまでも作品集やレプリカなどで何度も観てきた作品なのですが、実際に眼の前にしてみると、ターバンを捲いている少女の表情が印刷物のそれとは全然違っていて、あまりのかわいらしさに絵の前から動くことができませんでした。映画の中で、主人公の少女を演じるスカーレット・ヨハンソンがフェルメールから唇を濡らすように指示をされるシーンがあって、そのシーンがとても良かったのですが、ひとつだけ不満を言うと、ヨハンソンの唇はちょっと分厚すぎます。この『真珠の耳飾りの少女』の唇はほんとうにかわいらしくて、日本人には結構多いタイプの唇なのですが、上唇は下唇よりも薄くて、下唇はぷにっとしていて、薄く輝いていて、それがとんでもなくかわいらしい。ヨハンソンはとても美しいし、映画の中でもとても自然に主人公の少女を演じていたし、大好きなのですけれど、絵画の少女と比べてしまうと、少しだけ唇が下品なのです。あれ。どうしてだろう、涙が出てきた。

 夜は自宅で『ヒヤシンス・ブルーの少女』を読みました。とても充実したフェルメールな一日。おやすみなさい。

04年06月16日(水)

 旅の疲れが出たのか、体調が思わしくなかったので、お仕事をお休みして自宅で静養していたところ、一緒に京都を旅した友人から「チャリ買ったぞ!てめえも買いやがれ!和歌山まで行くぞくそ野郎、死ね」というメールが届きました。彼はぼくの十倍ぐらいハードな関西の日々を過ごしていたはずなのですが、なぜか旅行前よりも元気になっている様子。野蛮な彼がうらやましい。


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大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

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