

雑誌「太陽」の昔の号で、信濃路の双体道祖神のことを読む。とくに安曇野は道祖神の宝庫らしい。安曇野といえば、先日読んだ山の本で紹介されていた有明山のある土地。山頂に鳥居がある有明山は、それほど有名な山ではないが、静寂でひとり登山を楽しむことができそうな山だった。日帰りで行くことができるので、来年の夏ぐらいに、一日目は有明山に登り、山路を歩きながら兎角に人の世は住みにくいなどと考え、夜は安曇野の温泉で一泊、次の日は道祖神を求めてぶらりぶらりと散策するのも良いなあと思う。「太陽」に掲載されている写真の風景は今から二十五年前のものなので、この雰囲気で旅情を期待するわけにはいかないが、とにかく、安曇野という土地を覚えておこう。

人と会うために板橋へ、思いのほか懇談が早く終わったので、未知の町をぶらぶらと散策、映画館があったので、『昭和歌謡大全集』を観ました。うぎゃー、最高に面白かったー
前にもちょいと書きましたが、この作品は村上龍の原作を映画化したもので、ストーリは単純明快、少年グループとおばさんグループの殺し合いです。とは言っても、悲壮感のようなものはほとんどなく、全編を通して懐かしの昭和歌謡が、登場人物が歌うなどして効果的使われていて(例えば、安藤政信演ずるスギオカが殺されるシーンでは、チャンチキおけさが流れる、など)、ユーモラスで不思議な世界が描かれています。
松田龍平の下手くそな『恋の季節』のオープニングはわくわくさせてくれたし、最初から最後までぶれまくりの画面は意図的なのだろうけれど、全体に漂うたるい感じもとても良かったし、キャストの演技もとても良かった。鈴木砂羽がおばさん役で出ているのにもびっくりしたし、去年『阿弥陀堂だより』で素敵な女医さんを演じていた樋口可南子が嬉々として殺人ゲームを楽しんでいる様子もとても素敵でした。樋口さん、最後のあれは、オナニー?していたのでしょうか。
その中でも一番好きなのは、少年たちがトカレフを買いに埼玉と群馬の県境までバスで行くシーン。とても長閑で、とても楽しそうで。
映画が終わってから知ったのですが、監督は『草の上の仕事』の篠原哲雄さんだそうです。

怖れていたものが、とうとう発売されやがった。っていうか発売されやがる、12月5日に。『ムーミン パペット・アニメーション DVDスペシャルBOX』。78話全部収録(夏に渋谷で公開されたのは、半分の36話)してやがるし!定価19000円、Amazonで16150円。しかも初回限定3000セット。ぼくのお給料日に発売というのがまた憎い。これは買うしかないでしょう、即効でAmazonクリック!うきゃー
来月はテントを購入しようと思っていたのですが、やむを得ません、延期しましょう。発売日まで、先日古本で購入した『ムーミン谷へようこそ』と『ムーミンパパの「手帳」
』などを読みながら心待ち。