03年09月05日(金)

 一年ぶりに携帯電話を機種変更しました。新しい機種は、カシオのメガピクセルA5401CA。とはいえ、以前に使っていた携帯もカシオ製なので、基本的な機能はあまりかわらないというか、細かい機能の追加はありましたが、最新技術すげーという感動はそれほど味わえませんでした。まあ、携帯に100万画素強のデジカメがついているだけでも、すごいことなんですけどね。

 マイデスクトップを撮影。

My Desktop

 ぼくの撮り方が悪いのかしら。あまりきれいではないような。。

 それから、古本屋さんで『泉鏡花集成』全十四巻を購入。八千円。それなりにお得な値段だと思います。ああ、嬉しいよう。と思っていたら、これは「集成」であって全集ではないので、読みたかったものが抜け落ちていて、とくに紀行文や雑記などがほとんど収録されていないので、雑記や談話が収録されている岩波版『鏡花全集』の第二十八巻も一緒に購入。紀行文等が収められている二十七巻はどこに行っても売っていませんでした。残念。まあ、気長に探しましょう。

 そんでもってこの『泉鏡花集成』、ひと月に一冊ぐらいのペースで読んでいけたら良いなと思いながら、早速第一巻を開いて読み始めたのですが、この巻に収められている作品のすべてが、鏡花の二十歳から二十二歳の間に書かれていたものでして、有名な『外科室』も彼が二十二歳の時に書かれた作品であることを知ってびっくりです。

 『外科室』の有名なこの科白。

 私はね、心に一つ秘密がある。麻酔剤は譫言を謂うと申すから、それが恐くってなりません。

 ああ、いいなあ、この科白。死ぬまでに一度で良いから言ってみたいです、「僕はね、心に一つ秘密がある、うふふ」なんてことを。我が人生、秘密を持つにはあまりにも軽佻浮薄であります。

 さて、全てのやんごとなき雑事を無事に終え、本日より晴れて自由の身、これからの人生、一体なにに身を尽くせばよいのやら、しばし途方に暮れつつ、ヒンズースクワット未到の600回に挑戦。

03年09月04日(木)

 今日もお魚を焼きました。お魚と、納豆とお豆腐の夕食。

 映画『刑務所の中』を観ました。びっくりするぐらい原作に忠実で、畢竟つまらないはずがなく、とても面白かったです。っていうか、こんな風に刑務所を描いたら、みんな入りたくなってしまうのではないかしらというぐらい平和に穏やかに描かれていて、アダルトビデオを観て性犯罪を犯すやつがいるくらいですから、『刑務所の中』を観て刑務所に入る為に犯罪を犯すやつがいてもおかしくないと思いました。でも、刑務所に入ってしまったら、愛する人と愛し合うことができませんからね。この映画を観て刑務所に入りたくなった人には、そこのところを深く考えて欲しいと思います。

 なんとなく、映画というよりはテレビドラマのような感じで、あっという間の九十分でした。日本の刑務所は、本当にこんなに平和なのかしら。まあ、入った本人がこのように書いているわけですから、そうなのかもしれません。だとしたら、刑務所の外よりもよほどに平和な世界だと思います。主人公が、朝方に窓の外を見てこんなふうに思うシーンがあります。「そうだ、思い出した。子供の頃の夏休みの朝がこういうさわやかさだった」。今どき娑婆で生活していて、子供の頃の夏休みの朝の爽やかさを思い出す瞬間なんて、そうそうありませんよ。

 でも、ふと思い出したのですが、去年、名古屋の刑務所で、刑務官の受刑者に対する暴力が問題になった事件がありました。ちょっと調べたところ、こんな記事が。こわいよう。

 現実の刑務所に入るのは嫌だけれど、外の世界と遮断されて、日々の義務を他者に決められ、それなりにおいしいご飯、陽の当たる風呂、しかも読書までできる、そんな『刑務所の中』で描かれている刑務所は、ぼくにとってまさしく理想の場所でありました。価値というものは相対的なものなので、外の世界にいるとおいしいものもまずくなるし、おもしろいものもつまらなくなるでしょう。

03年09月03日(水)

 突然に、ものすごい雨と雷に降られ、やむなく駅構内で雨宿りをしました。五分ほどで雨はあがりましたが、外に出ると空が異様に赤く。

よど

 夜、吉祥寺で昭の字、憲の字、秀の字、朋の字と登山会議。

よど

 お酒を飲みながら、次に登る山についてあーだこーだ。皆の意見では、今回は少し軽めのコースにして、山小屋での飲み会を楽しみましょうということになっていたのですが、貧乏性のぼくとしては、どうせ登るならそれなりのコースにチャレンジしたいのです。上高地から入って奥穂高へ一泊二日で登るすこしきつめのコースなんかが最高なのですが、そのまま言ったら却下されることは間違いないので、とても楽なコースですと嘘をついたところ、きゃつらはこれっぽっちも疑いも抱かず、あっさりとそのコースに決定となっちまいました。そんなおめでたいきゃつらを見ていたら、なんとなく哀れに思えてきて、実はこのコースは結構つらいのですと正直に告白しました。そんで、どこに上るかは未定です。とりあえず、上高地から入ることだけは決定。

 夜、デイヴィッド・クローネンバーグ監督の『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』を観ました。テーマは今はやり(?)の『記憶』。すごい映画です、これ。観終えたあと、呆然としてしまいました。この映画を語る術をぼくは持ちません、と卑怯な逃げでよろしくお願いします。


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大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

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