03年09月03日(水)

 突然に、ものすごい雨と雷に降られ、やむなく駅構内で雨宿りをしました。五分ほどで雨はあがりましたが、外に出ると空が異様に赤く。

よど

 夜、吉祥寺で昭の字、憲の字、秀の字、朋の字と登山会議。

よど

 お酒を飲みながら、次に登る山についてあーだこーだ。皆の意見では、今回は少し軽めのコースにして、山小屋での飲み会を楽しみましょうということになっていたのですが、貧乏性のぼくとしては、どうせ登るならそれなりのコースにチャレンジしたいのです。上高地から入って奥穂高へ一泊二日で登るすこしきつめのコースなんかが最高なのですが、そのまま言ったら却下されることは間違いないので、とても楽なコースですと嘘をついたところ、きゃつらはこれっぽっちも疑いも抱かず、あっさりとそのコースに決定となっちまいました。そんなおめでたいきゃつらを見ていたら、なんとなく哀れに思えてきて、実はこのコースは結構つらいのですと正直に告白しました。そんで、どこに上るかは未定です。とりあえず、上高地から入ることだけは決定。

 夜、デイヴィッド・クローネンバーグ監督の『スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする』を観ました。テーマは今はやり(?)の『記憶』。すごい映画です、これ。観終えたあと、呆然としてしまいました。この映画を語る術をぼくは持ちません、と卑怯な逃げでよろしくお願いします。

03年09月02日(火)

 験の悪いともだちふたりと、月島にもんじゃを食べに行きました。気のせいか、ふたりの口から一度も「おいしい」という言葉が出なかったのですが、なかなか美味かったですよう。

 夜、京極夏彦の『陰摩羅鬼の瑕』を読了。ど、どうなんでしょう、これ。あちらこちらの書評やらサイトやらをみると、決して評判は悪くないのですけれど、なんか釈然としないのはぼくだけですか?今回はハイデガーと儒教だというので、相当に期待して読み始めたのが良くなかったのか、それらの要素も事件とうまく絡み合っていないし、犯人なんて物語を半分も読まないうちに分かってしまったし、展開もなんだかだらだらとしているし。基本的にはこういうひとつの家の中で展開する話は好きなので、『塗仏の宴』よりは全然良かったのですけれど、あまりにも期待をし過ぎたのかしら。とはいえ、面白くないはずはなく、とても楽しんで読んでしまったのですけれど。

 本当は、いろいろと思うところがあったのですが、それを書くとネタバレになってしまうのです。ちぇっ。

 ああ、『鉄鼠の檻』のような作品を、もう一度読みたい。または『狂骨の夢』。

03年09月01日(月)

 九月の一日目から寝坊。今日は午後に用事があったので、お仕事を早退させていただくつもりだったのだけど、仕方がないので全休に。

 昼過ぎに、映画『呪怨2』を観に都内へ。間違えて映画の日なんかに観に行ってしまったので、会場には高校生と思しき集団が溢れてまくっていて、映画が始まっても一向におしゃべりをやめる気配がないのには辟易しましたが、映画が始まると彼女彼らのあまりの感情表現の豊かさに感動しました。どうしてあそこまで素直に怖がることができるのだろう。

 高浜寛さんの新作が掲載されていたので、オトナのためのエロティック・コミック『EROTICS』を購入。高浜作品は、やはりとても良かった。はやくこの人が歳を経たあとの作品を読んでみたい。町田ひらく氏といえば、知る人ぞ知るロリコン漫画家さんなのですが、この人の作品ってどうしてこんなに良いのだろう。ベンチに座る老人。前を歩く少女を見て、戦時中の出来事が蘇る。ベンチの後ろで横になっている少年。アイドルとしてのデビュー間近で、事務所からスキャンダルに気をつけるように念を押され、これまでの乱交を思い返している。この人の作品では、少女とのセックスも物語の要素のひとつに過ぎない。ロリコンと間違われたら嫌なのでこの人のコミックは買っていなかったけれど、今度買ってみようかしら。

 夜は久しぶりにお魚を焼きました。なんとなく、外を走ったり。


Sub Content

雑記書手紹介

大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

最近の日記

過去の日記

鉄割アルバトロスケットへの問い合わせはこちらのフォームからお願いします

Latest Update

  • 更新はありません

お知らせ

主催の戌井昭人がこれまで発表してきた作品が単行本で出版されました。

About The Site

このサイトは、Firefox3とIE7以上で確認しています。
このサイトと鉄割アルバトロスケットに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームまでお願いします。
現在、リニューアル作業中のため、見苦しい点とか不具合等あると思います。大目にみてください。

User Login

Links