
起床。あ、あたまが痛い。のどが痛い。風邪をひいちまった。
『ムーミンの哲学』を購入。以前に『クマのプーさんの哲学
』を読んだときは、『クマのプーさん』自体をほとんど知らなかったのであまり楽しめなかったが、今回はムーミンなので大丈夫だろう。と思っていたら、この本はトーベ・ヤンソンのムーミンではなくて、「アニメ版ムーミン」をもとに書かれているらしい。うーん。まあでも、クマのプーさんよりは楽しめるだろう。目次を見た限りでは、なかなかいい感じ。読み終えたらまた感想をアップします。
『多文化社会アメリカの歴史』を読む。800ページを越えるとても分厚い本なので、読了するにはかなりの気合いが必要だけど、巻頭に掲載されている写真がとてもよろしい。好みによるが、アメリカの歴史は二十世紀以前がとてもおもしろいと思う。一番面白いのは1492年、コロンブスがアメリカに到着してからの百年、次に面白いのが1620年、ピルグリム・ファーザーズがアメリカに到着してからの百年、その次に面白いのが1776年、独立宣言からの百年、次に面白いのが1861年、南北戦争からの四十年。残念ながら、それ以降のアメリカの歴史はあまり面白くない(それ以降は、世界史が面白い)。けれども、ぼくが一番興味があるのはそのあまり面白くない二十世紀のアメリカと、ヴァイキングがヴィンランドに到着した1000年前後のアメリカで、この夏はその両者に関して詳しく勉強したいなあなどと企んでいる次第。
最近、節約のためできるだけ自宅で本を読むようにしているのだけど、自宅だとすぐに山の本に手が伸びてしまう。ああ、山に登りたい。八月中にひとりでどこかに登ろうかしら。
起床。ムーミン パペット・アニメーションを観に行こうと思っていたのに、寝坊。朝食にトーストとグレープフルーツ。
午後、図書館へ。今日は一日中ゆっくりたっぷり図書館を満喫しようと思っていたのだけど、図書館というところは本を読んでいる女性がやたらとたくさんいる。以前の日記にも書いたけれど、ぼくは本を読んでいる女性に弱いので、懸命に読書に集中しようと思っていても、本を読んでいる女性がいるとついつい目が向いてしまう。本を読んでいるというだけで、多少ぶさいくでも美しく見えてしまうから恐ろしい。いかんいかん、読書に集中できません。やむを得ず本を十冊借りて退散。
『口語訳古事記 完全版』を購入。以前に文学界で短期連載していた同著者による『古事記講義』を読んで以来、ずっと欲しかった一冊。でも高っかいのですよ、この本。3333円。なので購入を踏みとどまっていたのだけど、本日、古本屋さんで1800円で発見、即購入。
ヘンリー・デイビット・ソローが時について言っていた言葉ってなんだっけと思って調べてみたら、「ときをまなぼう」というセイコーが作っているサイトを発見した。なんだか面白いぞこのサイト。お子さん達に「とき」を説明する。勉強になります。
で、知りたいと思っていたのがこの言葉。
時間とは、私が釣りに行くただの小川にすぎない(H.D.ソロー)
風邪を引いたのかしら。体の節々が痛い。
起床。ムーミン パペット・アニメーションを観に行こうと思っていたのに、寝坊。とても久しぶりにTOEICというものを受けるために、池袋へ。じぇーんじぇん出来なかった。はは。
試験の会場だった千川という町を少し歩く。多分、もう二度とこないであろう町。面白そうなものはなにも見当たらない。でも楽しい。誰が書いた文章か忘れたけれど、ポール・ボウルズのことを書いた文章の中に、「人は、異邦に旅したからといって必ず異邦人になるわけではないが、慣れ親しんだ町であっても異邦人になることはあり得る」というようなことが書いてあったことを思い出す。中途半端に異邦であるこの町を歩きながら、中途半端な異邦人になりきる。ああ、楽し。
夜、『シッピング・ニュース』を観る。監督がラッセ・ハルストレムじゃなかったら絶対に観なかったと思うけれど、いざ観てみるととても面白かった。妻と両親を失った主人公が、ちょっとしたきっかけから叔母と共に自らのルーツである島へ引っ越し、その島で海賊である自分の祖先のことを知る。神秘的な力を持った娘の存在が、軽く流されているのがとても良かった。原作はE・アニー・プルーの同名小説『 港湾(シッピング)ニュース』。こちらもかなり面白そうなので、ぜひ読んでみたい。