
03年06月18日(水)
今月はベジタリアンに過ごすと決心しておきながら、ミート・イーティングな毎日。やばいやばい。
ある友人はいつの間にか会社を辞め、ムーミンに会うためにフィンランドへ行っているらしい。今ごろはムーミン谷でニョロニョロの踊り食いなんかを楽しんでいることだろう。心底羨ましい。今年の夏、ぼくはスナフキン・スタイルで決めようと思う。
シャーマン・アレクシー『リザベーション・ブルース
』を読む。悪魔と契約してギターの腕を手に入れ、1938年に毒殺されたと言われるロバート・ジョンソン。実は彼は生きていて、1992年、'ジェントルマン'から逃れるためにインディアンのリザベーションにやってくる。ジョンソンのギターはインディアンの手に渡り、彼らインディアンによるブルース&ロックンロールバンド「コヨーテ・スプリングズ」が誕生する。というお話。まだ読み始めだが、やばいくらいに面白い。
つい最近読んだT・コラゲッサン・ボイルの『おれの行く道は石だらけ、地獄の猟犬がつきまとう』(『血の雨
』に収録)という短編もロバート・ジョンソンが主役だった。ほんの数ページの短編なのに、忘れられない迫力があった。1938年、ロバート・ジョンソンの最後の演奏。いくつものイメージを間を挟み、ジョンソンが毒殺される瞬間を描く。語り口を重視する、T.C.ボイル面目躍如の作品。
ぼくも悪魔に魂を売りたいのだけど。どうすれば良いのでしょう。
ある友人はいつの間にか会社を辞め、ムーミンに会うためにフィンランドへ行っているらしい。今ごろはムーミン谷でニョロニョロの踊り食いなんかを楽しんでいることだろう。心底羨ましい。今年の夏、ぼくはスナフキン・スタイルで決めようと思う。
シャーマン・アレクシー『リザベーション・ブルース
つい最近読んだT・コラゲッサン・ボイルの『おれの行く道は石だらけ、地獄の猟犬がつきまとう』(『血の雨
ぼくも悪魔に魂を売りたいのだけど。どうすれば良いのでしょう。
03年06月17日(火)
起床。家を出て電車に乗ろうとして初めて、家を出るのがいつもよりも一時間遅かったことに気付く。もちろん遅刻。
以前の雑記で少しだけ触れた「日本人女性、映画「ファーゴ」の登場人物が埋めた身代金を探索中にミネソタで死亡」という事件について。この事件に関心を持ったあるドキュメンタリーフィルムの監督が、ノースダコタと日本を行き来してKonishi Takakoさんについて調査し、都市伝説化したこの事件の真相を「Death in the snow」という記事でレポートしている。いろいろと思うところあり、可能であれば全文を拙訳してアップしたい。
まんが喫茶で『神々の山巓』を読む。めちゃ面白い。この種の漫画や小説をもっと読みたいと思って調べてみたら、山岳漫画・小説を紹介している「ヴァーチャルクライマー」というサイトを発見。すごい。これで山岳映画も扱っていれば最高なのに、と思って検索をかけたら、山岳映画を紹介している「Mountain Movie Mania」というサイトがあった。探せば何でもあるものだ。
登山に向けて運動。体力はそこそこ自信あるが、足腰の筋力が心もとない。というわけで、登山初心者に優しい雑誌『ヤマケイJOY』を参考に、スクワットとレッグランジを一日三十回から六十回をノルマとする。
03年06月16日(月)
起床。寝惚け眼のまま『映像の世紀 - ベトナムの衝撃』を観る。何度観ても面白い。戦争、暴動、暗殺、スキャンダル、差別、学生運動、まさしく怒濤の六十年代アメリカの映像が次々と映し出される。演説上手のカリスマ大統領と言われたケネディには、何の魅力も感じないけれど、キング牧師の最後の演説は鳥肌が立つし、マルコムXの怒りはブラウン管を通してもビシビシと伝わってくる。この『映像の世紀』という番組、DVDで揃えたい。
昼、お仕事をもらえるというので千歳烏山へ。焼き肉をご馳走になりながら打ち合わせ。こういうのをパワーランチっていうんだっけ?
その後、雨に打たれて吉祥寺へ。古本屋さんを巡る。アメリカの女流作家の短編アンソロジー「American Wives - 描かれた女性たち
」、新田次郎『槍ケ岳開山
』、ユリイカのバックナンバー『クィア・リーディング』、他数冊を購入。『槍ケ岳開山』は、1828年に初めて槍ケ岳の登頂に成功した播隆上人の生涯を描いた小説。どんな山であれ、初めてその山に登った人間というのは、どのような状態におかれるものなのか。その「状態」に興味がある。ユリイカ『クィア・リーディング』。興味のあるジャンルのひとつであるクィア・カルチャーの専門書を探していたところなので、入門書的な意味で購入。
そのままFloorへ。平日のこの時間は、人が少ないので落ち着いて読書ができる。岩茶を注文。幸せ。
エキサイトの「ニュースな本だな」、今週の特集は「文学賞メッタ斬り!」。「とにかくこの賞(芥川賞)は選考委員がさあ……。シンちゃん(石原慎太郎)とテルちゃん(宮本輝)! テルちゃんさあ、多分世界文学とか読んでないもん。このひと、いわゆる新しい小説なんてものを絶対読まないひとだからさあ、なんで芥川賞の選考委員をやってるのかわからない」「直木賞選考委員の渡辺淳一先生なんて『永遠の仔』(天童荒太 121回候補作*1999)とか、編集者から口立てでストーリーを教えてもらった噂もあります」などなど。おもろい。
夜、走ろうかと思ったが、雨が降っているのでやめる。ストレッチをしていたら(ぼくの身体は七十歳の老人よりも硬い)、友人から幸せ報告の電話。二時間ほど話しておやすみなさい。
昼、お仕事をもらえるというので千歳烏山へ。焼き肉をご馳走になりながら打ち合わせ。こういうのをパワーランチっていうんだっけ?
その後、雨に打たれて吉祥寺へ。古本屋さんを巡る。アメリカの女流作家の短編アンソロジー「American Wives - 描かれた女性たち
そのままFloorへ。平日のこの時間は、人が少ないので落ち着いて読書ができる。岩茶を注文。幸せ。
エキサイトの「ニュースな本だな」、今週の特集は「文学賞メッタ斬り!」。「とにかくこの賞(芥川賞)は選考委員がさあ……。シンちゃん(石原慎太郎)とテルちゃん(宮本輝)! テルちゃんさあ、多分世界文学とか読んでないもん。このひと、いわゆる新しい小説なんてものを絶対読まないひとだからさあ、なんで芥川賞の選考委員をやってるのかわからない」「直木賞選考委員の渡辺淳一先生なんて『永遠の仔』(天童荒太 121回候補作*1999)とか、編集者から口立てでストーリーを教えてもらった噂もあります」などなど。おもろい。
夜、走ろうかと思ったが、雨が降っているのでやめる。ストレッチをしていたら(ぼくの身体は七十歳の老人よりも硬い)、友人から幸せ報告の電話。二時間ほど話しておやすみなさい。