03年05月31日(土)
 今週は今日でおしまいで、今月もとうとう最後の日となりました。またもやひと月という時を無事に過ごせたことに感謝して、来月もまた無事に過ごせるように祈りつつ、心地よい雨音に耳を傾け、うとうとと惰眠をむさぼりながら、良くないこと(えろいこととか)を考えて月の終わりの一日を過ごしました。

 来月もよろしくお願いします。
03年05月30日(金)
 朝、目を覚ますと地獄にいた。と思ったら、乱雑した我が部屋だった。週末はお掃除をしよう。

 ヘンリー・ミラー『暗い春』(吉田健一訳)を読み始める。数年前に、長野県にあるヘンリー・ミラー美術館に行ったときに購入し、未読のままだった。どうして読まなかったのかと言えば、理由はただひとつ、もったいないから。吉田健一が訳しているヘンリー・ミラーだもの、そう簡単には読み始めることは出来ないし、やすやすと読み終えるわけにはいかない。ゆっくり、ゆっくりと読んでやるつもり。ページをめくる。素晴らしい作品に出会った時の、あの感覚。あの感覚が、一頁目を読み始めるとすぐにやってくる。「笑え、とラブレーはいった」。

 ウラジーミル・ナボコフの『ディフェンス』が原作の映画『愛のエチュード』を観る。物語の進行がいくぶん性急に過ぎるようにも感じたが、良い映画だった。『ビューティフル・マインド』と比較する話も聞くが、こちらの方が全然面白い。物語にリアルを求めるとか、うんこみたいな事を言う人には向かない映画だと思う。物語だからこそ、突然に恋に落ちて突然に死ぬ。物語に「ありえない」ことなんて何もない。ところでこの映画、メイキングを観たところ、出ているスタッフのほとんどが女性だった。

 空の飛去するとき、鳥も飛去するなり、鳥の飛去するに、空も飛去するなり。などとつぶやいたり。
03年05月29日(木)
 夕方、駅前を歩いていたら、突然に通りから音が消えた。びっくりするぐらい静かになり、一体どうしたのだろうと周りを見回すと、歩いている人もいるし、店も開いているし、いつもと何も変わらない。なぜか音だけが消えている。音の無い路上を、静かに歩く。

 古本屋さんの勝手に持ってけコーナーに、登山の本が大量に置いてあったので、全部もらってきた。山と渓谷社のアルペンガイドが十冊ほど、その他登山ガイドが十冊ほど、ボナッティの『大いなる山の日々』、出海栄三著『 山岳遭難の教訓 死なないための発想転換入門』、岳人新書シリーズ『登山セミナー 用具と技術』などなど。今一番欲しい本類なので、嬉しい。

 Slashdotで『スタバで友人の写真を撮ったら無条件に著作権侵害!?』という記事を読む。スターバックスで記念写真を撮ったところ、「著作権の侵害」を盾にカメラの没収を要求されたということ。うわー何が著作権にあたるのだろう興味深いわあと思っていたら、どうやらこの事件は店のマネージャーの先走りだったらしい。今回の件で一番面白いのは、このことがblogに書かれるや否や、あっという間に世界中のスターバックスで写真を撮りまくる人々が現れたことで、企業も軽はずみに下手なことは言えない時代です。

 コンビニで売っている廉価版コミックの『キテレツ大百科』に首ったけ。DVDセットが欲しい。めちゃくちゃ高いナリ。

 夜、走る。走ることは楽しいけれど、やはり歩くほうが好き、と思った。

Sub Content

雑記書手紹介

大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

最近の日記

過去の日記

鉄割アルバトロスケットへの問い合わせはこちらのフォームからお願いします

Latest Update

お知らせ

主催の戌井昭人がこれまで発表してきた作品が単行本で出版されました。

About The Site

このサイトは、Firefox3とIE7以上で確認しています。
このサイトと鉄割アルバトロスケットに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームまでお願いします。
現在、リニューアル作業中のため、見苦しい点とか不具合等あると思います。大目にみてください。

User Login

Links