02年06月09日(日)
人の行動や言動に対して、あーだのこーだの文句を言っている暇があったら、自分の品性を磨くことにその時間を費やしなさいと、常日頃から自らに言い聞かせてはいるのですが、そこがやはりぼくの未熟なところでして、なかなか思惑通りにはいかないものです。
我を忘れて個を有する
ということがぼくにとっては理想の在り方なのですが、言葉にすれば簡単なことでも、実行するには困難を伴います。
夏目漱石は晩年に則天去私の境地に達したと言います。
しかし、天に則して私を去るというのは、ぼくの望むところではなく、むしろ言うなれば非則天去私、天に則さず私を去る、個を有しつつ我を去る、というのがぼくの達すべき、臨むべき境地なのです。
02年06月08日(土)
勉蔵君から電話が来て、「みみずにおしっこをかけたところ、おちんちんが腫れてしまったのですが、どうしたらよいでしょうか」と聞かれる。
キンカンでも塗っておけば、と答えたところ、五分後に再び泣きながら電話が来て、「キンカンを塗ったらおちんちんが熱くてたまらない」とのこと。
団扇で扇ぎなさい、と助言をすると、「うん」と言って電話を切った。
02年06月07日(金)
今年の初めに、藤本和子さんの書いた「リチャード・ブローティガン」が出版されたせいか、最近巷ではブローティガンブームが微妙に再燃しているようです。

というわけで、今さらながらブローティガンの短編をいくつか読んでみたのですが、なんだこれ。すげーおもしれーじゃん。
ずいぶん昔に、鉄割の誰かに一度お勧めをされた記憶があるのですが、ぼくはブローティガンに対して、どこか汗臭いイメージを持っていて、それで敬遠していたのですが、全然汗臭くないし、今読んでも全然古くさく感じない。

「1/3,1/3,1/3」という短編は、タイプライターを打てる小説家希望の少年が、小説を書けるがタイプライターが打てず、文法もめちゃくちゃの四十代の男と、文章のチェックや編集は出来るけど小説が書けず、タイプライターも打てない三十代の女と三人で共同で小説を完成させるお話。
これ、状況設定だけでも最高におもしろい。
今度の週末にでもまとめて読んでみよう、と思います。

上記の「リチャード・ブローティガン」に関しては、柴田元幸さんという方が、とても素敵な書評を書いていらっしゃいます。
あらゆる人間の仕事と生涯はこのように語られるべきではないか

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雑記書手紹介

大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

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