
02年04月16日(火)
そういえば、4月14日の日記に書こうと思っていて忘れていましたが、
4月14日は、高杉晋作君の命日でございます。享年29歳。
辞世の句である「おもしろきこともなき世をおもしろく」は、実は「おもしろきこともなき世におもしろく」だったという話があります。
それはともかく、この句には、野村望東尼がつけた「住みなすものは心なりけり」などという、とてつもなくつまらない、句全体を駄目にしてしまう下の句もあるのですが、それは無視しましょう。
ところで、昔からずっと考えていたのですが、高杉君にとっての「おもしろきこと」ってなんだったのだろう。
「動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然として敢えて正視するもの莫し。これ我が東行高杉君に非ずや。」
伊藤博文さんのお言葉。
4月14日は、高杉晋作君の命日でございます。享年29歳。
辞世の句である「おもしろきこともなき世をおもしろく」は、実は「おもしろきこともなき世におもしろく」だったという話があります。
それはともかく、この句には、野村望東尼がつけた「住みなすものは心なりけり」などという、とてつもなくつまらない、句全体を駄目にしてしまう下の句もあるのですが、それは無視しましょう。
ところで、昔からずっと考えていたのですが、高杉君にとっての「おもしろきこと」ってなんだったのだろう。
「動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然として敢えて正視するもの莫し。これ我が東行高杉君に非ずや。」
伊藤博文さんのお言葉。
02年04月15日(月)
Vol.7以降買っていなかったCOMIC CUEをまとめ買いしました。
この雑誌、毎回テーマを決めていろいろな作家に書いてもらっているのですが、個人的には面白い号とつまらない号の差が激しいように思います。今回買った4冊は全部面白かったけど。
で、帰りの電車の中でぱらぱらと流し読みをしていたのですが、「All you need is Love」号に掲載されていたしりあがり寿氏の漫画が、とても素晴らしくて、電車でなかったら絶対に泣いてましたよ、僕。
物語は短いもの(8ページ)でして、夫婦と思われるカップルが、夕飯を食べているところから始まります。いつものように、その日に起こった出来事を話す妻に、夫がプレゼントを渡し、「実は俺、殺されちゃったんだ」と告白します。帰り道に、若い男に背中を刺されて財布を奪われて死んじゃったと言うのです。
けど、どうしても言いたいことがあるので、とりあえず帰ってきました、と。
泣きじゃくる妻の頭をなでながら、夫は「それでは言いたかったことを言います」「君と一緒にいれて、すごく楽しかったです。それはなぜかというと、ずーと好きだったからです。」
そして二人は今までの楽しかった出来事を話し合います。くっつきながら。
朝になると、プレゼントだけを残して、夫はいませんでした。
というだけの物語なのですが、これ、こんな説明では1%も素晴らしさが伝わらないので、是非読んでいただきたい。間とか、絵とか、台詞とか。
死に際してやり遂げたいことが、「本当に好きだったから楽しかったのよ」という気持ちをきちんと伝えておくことだけっていうのは、なかなかのことですよ。
妻さんもけなげに最後の別れを受け入れているし。
妻が、死んだ夫に対して「(声を近くで聞きたいので)そっちへ行ってもいいですか?」と聞いて、二人はくっついたまま話をするのですが、やっぱりね、くっつくのって必要よ。皆さんも、恋人がいるのであれば、たくさんくっついておきなさい。
ああ、やっぱり書けば書くほど陳腐になる。読んで欲しいです。
世界と微妙にずれているのに、その感情の基準に共感できる作品って、僕は小説でも漫画でも映画でも大好きなのです。
この雑誌、毎回テーマを決めていろいろな作家に書いてもらっているのですが、個人的には面白い号とつまらない号の差が激しいように思います。今回買った4冊は全部面白かったけど。
で、帰りの電車の中でぱらぱらと流し読みをしていたのですが、「All you need is Love」号に掲載されていたしりあがり寿氏の漫画が、とても素晴らしくて、電車でなかったら絶対に泣いてましたよ、僕。
物語は短いもの(8ページ)でして、夫婦と思われるカップルが、夕飯を食べているところから始まります。いつものように、その日に起こった出来事を話す妻に、夫がプレゼントを渡し、「実は俺、殺されちゃったんだ」と告白します。帰り道に、若い男に背中を刺されて財布を奪われて死んじゃったと言うのです。
けど、どうしても言いたいことがあるので、とりあえず帰ってきました、と。
泣きじゃくる妻の頭をなでながら、夫は「それでは言いたかったことを言います」「君と一緒にいれて、すごく楽しかったです。それはなぜかというと、ずーと好きだったからです。」
そして二人は今までの楽しかった出来事を話し合います。くっつきながら。
朝になると、プレゼントだけを残して、夫はいませんでした。
というだけの物語なのですが、これ、こんな説明では1%も素晴らしさが伝わらないので、是非読んでいただきたい。間とか、絵とか、台詞とか。
死に際してやり遂げたいことが、「本当に好きだったから楽しかったのよ」という気持ちをきちんと伝えておくことだけっていうのは、なかなかのことですよ。
妻さんもけなげに最後の別れを受け入れているし。
妻が、死んだ夫に対して「(声を近くで聞きたいので)そっちへ行ってもいいですか?」と聞いて、二人はくっついたまま話をするのですが、やっぱりね、くっつくのって必要よ。皆さんも、恋人がいるのであれば、たくさんくっついておきなさい。
ああ、やっぱり書けば書くほど陳腐になる。読んで欲しいです。
世界と微妙にずれているのに、その感情の基準に共感できる作品って、僕は小説でも漫画でも映画でも大好きなのです。
02年04月14日(日)
続き。
「アホダラ帝国」の巻末に、アッカーのインタビューが載っていまして、その中で、バロウズをインタビューした時のことが書いてあります。
彼女はバロウズの大ファンで、会うのはとても楽しみだったのですが、一般に言われているバロウズの風評がとてもすさまじいものだったので緊張をしていたらしいのです。
が、実際に会ってみるととても気の良いおじさんで、インタビューは和やかな雰囲気で進んだのですが、なにを質問をしても全然関係のない答えが返ってきたり、怒らせようと思って変な質問をしても全然怒らないのに、アッカーがサバクギツネの餌を知らなかったときと、レムール(メガネザル)の事を知らなかったときには、激怒して大声で怒鳴りだしたとのことです。
バロウズって、年取ってからは、動物が大好きだったんですって。
それだけがちょっと困ったって。
「アホダラ帝国」の巻末に、アッカーのインタビューが載っていまして、その中で、バロウズをインタビューした時のことが書いてあります。
彼女はバロウズの大ファンで、会うのはとても楽しみだったのですが、一般に言われているバロウズの風評がとてもすさまじいものだったので緊張をしていたらしいのです。
が、実際に会ってみるととても気の良いおじさんで、インタビューは和やかな雰囲気で進んだのですが、なにを質問をしても全然関係のない答えが返ってきたり、怒らせようと思って変な質問をしても全然怒らないのに、アッカーがサバクギツネの餌を知らなかったときと、レムール(メガネザル)の事を知らなかったときには、激怒して大声で怒鳴りだしたとのことです。
バロウズって、年取ってからは、動物が大好きだったんですって。
それだけがちょっと困ったって。