

自転車のサイトを検索していたら、こんなページを発見しました。MacintoshがあやうくBicycleという名前に変わりかけたと言うお話。Macintoshの開発リーダだったアンディ・ハーツフェルドさんが書いています。
アンディさんたち開発チームが「Bicycle」というコードネームを完全シカトしてくれたおかげで、Macintoshという名前が残ったのですね。スティーブ・ジョブズの「bicycles for the mind」論は有名ですが、まさか名前まで「自転車」にしようとしているとは思いませんでした。あぶないあぶない。
数年前に,僕はScientific Americanという雑誌だったと思いますが,人間も含めた地上のさまざまな動物の種の運動の効率の関する研究を読みました。その研究は,A地点からB 地点へ最小限のエネルギーを用いて移動するときに,どの種がいちばん効率がよいか結論を出したのです。結果はコンドルが最高だった。人間は下から数えて3 分の1の所にいて,あまり印象に残っていません。
しかし,人間が自転車を利用した場合をある人が考察しました。その結果,人間はコンドルの倍の効率を見せました。つまり,自転車を発明した時,人間は本来持っている歩くという肉体的な機能を拡大する道具を作り出したと言えるのです。
それゆえ,僕はパーソナルコンピュータと自転車とを比較したいのです。なぜなら,それは人間がうまれながらに持つ精神的なもの,つまり知性の一部を拡大する道具だからです。個人のレベルでの生産性を高めるための特別な関係が,人間とコンピューターとのかかわりの中で生まれるのです。
ちなみに、その昔のマックには、自転車で持ち運びができるように、専用のリュックサックが用意されていたそうです。実際に運んでいた人はいたのかしら。

自転車通勤をしていると、帰宅するだけでへっとへとになるわけですが、そのへっとへとの状態の時に一番食べたいのは、肉でも魚でもマクドナルドでもなくて蕎麦なのです。特に最高なのが、せいろにかき揚げ。ここの数週間、夕飯はほとんど蕎麦。ときには日本酒を飲んだりして。蕎麦屋に入るための、替えのTシャツは必携です。
Surlyのデイブさんは『ぼくたちは一日に50キロ走るただのツーリニストさ』と言っているけれど、ぼくもそのような自転車乗りでありたいと思います。一日に50キロ走ると、一ヶ月で1500キロ。結構な距離のように感じますが、走ってみると結構あっという間です。自転車と夕焼けとせいろ蕎麦。これさえあれば、毎日の生活がとても幸せなものになります。
デイブさんの紹介文からちょい引用
ぼくの一日は16マイル(25.74キロ)の走行から始まり、ミネアポリスとその郊外を蛇行しながら走る。時間は、天候や道路の状態によって、だいたい45分から2時間程度。つまり平日は、1時間半から4時間程度は電話から離れた時間をすごす。家族のことや、友人のこと、そしてサイクリングのあらゆることについて考える時間だ。それは同時に、運動をしたり、全自動中指伸張そりかえりまくりオーバーライド機能(略してAMFEROF)を調整したり、意図せずに走行技術を磨いたりもする、素晴しい時間だ。

子供の頃から将来の夢というものを持ったことがないぼくですが、この歳になってようやく夢ができました。六十歳ぐらいになって仕事を定年したら、ニューヨークに渡ってメッセンジャーになって、自転車でマンハッタンのダウンタウンを走りまくろうと思います。夢があると、人生って楽しくなるものですね。
そういうわけで、ニューヨークのメッセンジャーたちを撮った写真集『Messengers Style』を購入しました。メッセンジャーのファッションや自転車が写っているのかと思っていたら、ファッションばかりで自転車は三台しか乗っていませんでした。その三台はとてもかっこよかったのですけれど。はやく定年を迎えてメッセンジャーになって、彼らといっしょにアレイ・キャットしたい。