03年09月28日(日)

 とんでもなく天気の良い朝。この天気、来週の登山の日まで取っておいて欲しかった。来週も晴れますように。

 アンナ・パキン主演の映画『ダークネス』を観ました。アメリカからスペインへ越してきた家族が、新しい家に宿る「暗やみ(ダークネス)」に襲われるというホラー映画。「40年に一度の皆既月食。7人の子供の失踪事件。円形の家。すべてが闇に包まれるとき、記憶を失った少年の40年の空白が、息を始める・・・」。ジャウマ・パラゲロ監督がこの映画に先立って撮った、二分間の宣伝用のプロモーション・ビデオは素晴らしく恰好良くて怖いのに、肝心の本編はその怖さが半減していて、それは多分、恐怖を意味付けしようとして用意した要素(ウロボロス信仰など)が、蛇足的な役割しか果たしていないせいではないかしら。ホラー映画のストーリーに余計な根拠なんかいりません。この映画も、「暗やみの恐ろしさ」だけを追及して欲しかったなあ。でも、アンナ・パキンは大好き。

03年09月27日(土)

 おともだちを呼び出して、たまには良いところでお食事を、なんてことを思っていたのですが、良いところではえろい話を大きな声ではできませんから結局、手ごろな居酒屋で日本酒に舌鼓。

 帰宅後、ジャン=ユーグ・アングラード主演『裏窓の女−甘い嘘−』を観ました。お久しぶりのフランス映画。夫は小説家、妻は花屋さん、パリで古いアパルトマンに暮らすふたりは、見知らぬ男性の遺言により、突然にアパルトマンの前に建つ大豪邸を相続します。ただし遺言状には、故人が生前より雇っていたメイドを、本人が希望する限り雇い続けること、という条件がついています。戸惑いながらも引っ越しをするふたり。そこで待っていたのは、不気味なメイド。そしてふたりはこの豪邸で・・・という物語です。もう、最高に良い映画でした。こういう映画、大好き。久しぶりに二度続けて観てしまいました。奥さんの愛の行為は納得できないけれど、まあ、愛の形は人それぞれですから。

03年09月26日(金)

 本を買うのが好きなので、少しでも読指が動けばすぐに買ってしまいます、けれども、読みません。読まないでどうするのかといえば、棚にしまいます。棚にしまうと、大抵の場合そのまま忘れてしまい、本屋に行ってまた買ってしまいます。そういうわけで我が家には同じ本が二冊も三冊も四冊もあります。良くありません。お金の無駄ということもありますが、それよりも本を読まないということが良くありません。既に読んだ本を間違えて買ってしまうのであれば、まあ面白いから仕方がないと諦めも付きますが、読んでいない本を二冊も三冊も買ってしまうと、万が一それがつまらないものだと、お金と時間の無駄ということになってしまいます。ですから、買った本をとにかく読もうと、未読の本を一ヶ所に集め、新しい本を買ったときはそこに積み上げ、読み終えたものだけを棚へしまうことにしました。ところが、これがまた良くない、積み上げるとそれらの本をすべて読んだかのように錯覚してしまい、まるで自分が読書家であるような、快い気持ちになってしまうのです。積み上げれば積み上げるほど、嬉しくなります。そういえば数年前、まだ学生の頃にも同様のことを試みて失敗したことがありました。その時も購入した本を積み上げて、それを読み終えるまで次の本を買わないなどと決心したものの、積み上げた本が嬉しいだけで一向に読むこともなく、ただ単に積み上げたいという理由だけで無用の本を買ったりして、結局、それらの本はほとんど読まずに棚へしまい込み、引っ越しの際に二束三文で古書屋さんへ売り払ってしまいました。数年経って、また同じことをして同じ失敗をするのでしょうから、成長しないこと甚だしい、おそらく数年後にも同様のことを思いついて、同じ失敗をして、死ぬまでそれを繰り返すのでしょう。良くありません。本当に、良くありません。



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大根雄
栃木生まれ。
鉄割パソコン担当。
いたりいなかったりする。

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