
03年05月05日(月)
八時起床。荒川の方までバイクで走る。午後、池袋のリブロへ。現代英語作家ガイド『サロン・ドット・コム』の翻訳を発見。お気に入りのサイトであるSalon.comから出版されている作家の紹介本。原書では225人の作家が紹介されているが、翻訳では148人に削られていて、代わりに日本版のみの記事が追加されているらしい。少し迷ったが、値段が3800円と高いし、原書である『Reader's Guide to Contemporary Authors』も持っているので、購入するのはとりあえず見送る。
かわりに、以前から気になっていた『新ネットワーク思考』を購入。タイトルからすると、くそつまらないインターネット社会学を想像してしまうが、実は複雑系の書、らしい。まだ読んでいないのでなんともいえない。それから、坪内祐三氏の『新書百冊』も購入。新潮社が新書の出版を始めた、最初の十冊のうちの一冊。そこで新書の紹介本を書くのだからおもしろい。
そのままカフェに寄り、読書。隣に座っている円形脱毛症の男性が、とても良い顔をしているおでぶさんに空手の話をしていて、それが気になって読書に集中できない。
かわりに、以前から気になっていた『新ネットワーク思考』を購入。タイトルからすると、くそつまらないインターネット社会学を想像してしまうが、実は複雑系の書、らしい。まだ読んでいないのでなんともいえない。それから、坪内祐三氏の『新書百冊』も購入。新潮社が新書の出版を始めた、最初の十冊のうちの一冊。そこで新書の紹介本を書くのだからおもしろい。
そのままカフェに寄り、読書。隣に座っている円形脱毛症の男性が、とても良い顔をしているおでぶさんに空手の話をしていて、それが気になって読書に集中できない。
03年05月04日(日)
八時起床。天気が良いので、バイクで所沢の方まで走る。午後は千歳烏山へ。書店で『二十世紀のアメリカ<上>』を購入。その後、Cafe Easeへ。パスタジェノベーゼとオレンジーナを注文。食後、カフェモカを注文し、さっき買った本と、持ってきた『アメリカン・カルチュラル・スタディーズ』などを読む。
『アメリカの20世紀<上>』は1890年から1945年のアメリカの歴史的な軌跡を概観する。読んでいて感じるのは、アメリカという国の政策が、百年前、下手すれば二百年前とほとんど変わっていないということで、例えば1898年の米西戦争で、大統領は「人類の名において、文明の名において、危険にさらされたアメリカの利益のために」スペインに宣戦を布告する。当時、スペインがキューバを非人道的に占領していたことを考えれば、アメリカの宣戦布告はある意味で正しい行為に思えるかもしれないが、戦争に勝利した後、アメリカはスペインの植民地をそのまま領有している。キューバを救うために「人類の名において」行った宣戦布告は、結局のところ帝国主義への方便に過ぎないといわれても仕方がない。
『アメリカン・カルチュラル・スタディーズ』は、Neil Campbellによる『American Cultural Studies: An Introduction to American Culture』の全体の六割程度の翻訳。アメリカという国を、カルチュラル・スタディーズ的に分析する。大抵のアメリカ論が歴史的な事件をもとに書かれているのに対して、この本は映画、文学、音楽、宗教、場所、大衆文化などをもとにアメリカを論じていて、かなり面白い。残念なのは原書のすべてを収録していないということで、原書を購入すべきかどうか迷う。
夜、稽古。その後、みんなと飲みに行く。鉄割の人と話すと、脳みそがとろけて気持ち良い。
『アメリカの20世紀<上>』は1890年から1945年のアメリカの歴史的な軌跡を概観する。読んでいて感じるのは、アメリカという国の政策が、百年前、下手すれば二百年前とほとんど変わっていないということで、例えば1898年の米西戦争で、大統領は「人類の名において、文明の名において、危険にさらされたアメリカの利益のために」スペインに宣戦を布告する。当時、スペインがキューバを非人道的に占領していたことを考えれば、アメリカの宣戦布告はある意味で正しい行為に思えるかもしれないが、戦争に勝利した後、アメリカはスペインの植民地をそのまま領有している。キューバを救うために「人類の名において」行った宣戦布告は、結局のところ帝国主義への方便に過ぎないといわれても仕方がない。
『アメリカン・カルチュラル・スタディーズ』は、Neil Campbellによる『American Cultural Studies: An Introduction to American Culture』の全体の六割程度の翻訳。アメリカという国を、カルチュラル・スタディーズ的に分析する。大抵のアメリカ論が歴史的な事件をもとに書かれているのに対して、この本は映画、文学、音楽、宗教、場所、大衆文化などをもとにアメリカを論じていて、かなり面白い。残念なのは原書のすべてを収録していないということで、原書を購入すべきかどうか迷う。
夜、稽古。その後、みんなと飲みに行く。鉄割の人と話すと、脳みそがとろけて気持ち良い。
03年05月03日(土)
友人のYさんを誘って『ボイス』を観に行く。待ち合わせは十八時だったが、十六時ぐらいに銀座に向かい、どうしても覚えられない銀座の地理を少しでも覚えようと、あちらこちら歩き回る。が、歩けば歩くほど方向感覚がおかしくなる。その感覚が楽しくて、さらに歩く。途中、有楽町の駅前に出来た三省堂に寄り、『廃墟大全』の編者である谷川渥氏の別著『廃墟の美学』を購入。論としての廃墟に、魅力を感じ始めている。
『ボイス』は思ったほど怖くなかったが、音やフェイントで強引に驚かされた感じ。つっこみどころ満載の映画だった。CMで話題となったウン・ソウという少女の演技はかなり笑えた。
その後、中華料理を求めて銀座を逍遥、結局アジア料理屋で食事をする。最近、話を聞くのが楽しくてしかたがない。っていうか聞き役が楽しい。そんなわけでYさんをやたらと質問攻めにしてしまい、少し反省。
帰りに、恐怖を満喫出来なかった不満から、『アナトミー』を借りてきて観る。ドイツ(オーストリア?)映画。『ラン・ローラ・ラン』で主役を演じていたフランカ・ポテンテが主役。全然期待していなかったけど、普通に面白かった。映画の重要な鍵である「アンチ・ヒポクラテス連盟」に興味が湧く。後で調べよう。
『ボイス』は思ったほど怖くなかったが、音やフェイントで強引に驚かされた感じ。つっこみどころ満載の映画だった。CMで話題となったウン・ソウという少女の演技はかなり笑えた。
その後、中華料理を求めて銀座を逍遥、結局アジア料理屋で食事をする。最近、話を聞くのが楽しくてしかたがない。っていうか聞き役が楽しい。そんなわけでYさんをやたらと質問攻めにしてしまい、少し反省。
帰りに、恐怖を満喫出来なかった不満から、『アナトミー』を借りてきて観る。ドイツ(オーストリア?)映画。『ラン・ローラ・ラン』で主役を演じていたフランカ・ポテンテが主役。全然期待していなかったけど、普通に面白かった。映画の重要な鍵である「アンチ・ヒポクラテス連盟」に興味が湧く。後で調べよう。