
ふと思ったのですが、アメリカは、人々の命を犠牲にして体を張ったギャグをかましているんじゃないのかしら。芸人魂で。そう考えるとほら、フセイン像に星条旗かぶた時のブーイングも、すぐにイラクの国旗に取り換えられたのも、完全なぼけとつっこみだし。
最近『たかがバロウズ本』を出版された山形浩生さんによるこんな記事が。
短い記事なのですが、とても興味深いことがたくさん書かれています。独裁政権を倒して自由な民主国家を作るという能書きのもと、アメリカに爆弾を落とされたアフガニスタン。「復興と民主主義確立まで面倒を見る」と言っていたアメリカは、その後アフガニスタンに対してどのような支援を行っているのでしょう。
ニューヨーク・タイムズのクルーグマン連載によれば、アメリカ政府の04年予算案で、アフガニスタン復興予算はなんとゼロ。あとから議会の方があわてて3億ドルほど追加したほどだそうな。
ね、ギャグでしょう。
これを書いているのは17日なのですが、今、タイでは水掛け祭りで三百人を超す死者が出ているそうです。去年は五百人以上死んでいるので、まだまだ増えるでしょう。さすがタイ。こういうことを書くとまた怒られるかもしれませんが、ギャグみたいな戦争で死ぬぐらいなら、水掛け祭りで死にたいよ、ぼく。
なのでこんなサイトをみて癒されよう。

次の標的はどこになることやら。
ちらしの打ち合わせで新宿へ。
集まった面子は鉄割の演出家さんと脚本家さんで、この三人で飲んだのって、ぼくの記憶にある限りでは、鉄割が始まった次の年の一月一日と、数年前に一度(その時もちらしの打ち合わせ)と、今回の三回だけだと思います。二人とも大学の先輩で、付き合いは長いのにね。
沖縄料理屋に入って、チラシに使う絵を演出家さんに書いてもらってそれをぼくがそのまま持って帰ってチラシをつくるということになっていたのですけど、演出家さんがこんなところじゃ書けねえよと言い出したので、それでは後日郵送してくださいということになり、じゃあ集まった意味ないじゃんという思いを胸に秘めたままただの飲み会となってしまいました。
そんで酔っぱらって何を話したのかさっぱり覚えていないのですけど、本を読んで走って、本を読んで、走るのです、というようなことを話したように思います。家に帰って寝ようとしたら、ふとんが湿っていてとてもいやな気持ちになったので、小一時間ほど走ってシャワーを浴びて、チェーホフの短編を一編だけ読んだら少しだけ楽しくなったので、今だとばかりふとんに入っておやすみなさい。
いつもお世話になっているAmazon.co.jpでこのような特集が。
外国文学って、翻訳によって本当に面白さが変わりますからね。自分が好きな小説家の作品が、つまらない翻訳をされていたりすると本当にむかつきます。心の底から安心できる翻訳家さんはそれほど多くありませんが、その中のひとりである柴田元幸さんによる翻訳を紹介する特集です。今更言うまでもないけど、柴田さんは翻訳が良いだけでなく、訳する本のチョイスも良いのよね。
でね、この特集の趣旨は確かに「柴田元幸さんによる翻訳の素晴らしさを紹介する」ことなんですけど、その称賛が笑ってしまうくらいの激賛で、ほとんど誉め殺しみたいになっております。はは。
ところで、『ライ麦畑でつかまえて』が、村上春樹氏による新訳で『キャッチャー・イン・ザ・ライ』として出版されましたね。楽しみ。過去に翻訳された他の作品も、どんどん新しい訳で出版して欲しいなあ。ケルアックの『路上』とか、ヘンリー・ミラーとか。そう思っているのって、ぼくだけではないと思うのですけど。
