
月に一度、「映画を観て誉めよう会」というものを行っております。友人と一緒に映画を観に行き、それがどのような駄作であっても必ず誉めなくてはいけないというのがこの会の趣旨でして、今回観に行ったのは、ロバート・アルトマン監督の『ゴスフォードパーク』でございます。
レイモンド・カーヴァーの短編をオムニバス風にしてひとつの作品へと作り上げた『ショート・カッツ』以降、ぼくの中でアルトマンという監督は外れなしの監督でして、悪名高き『カンザス・シティ』でさえも楽しんでしまったぼくにとっては、この『ゴスフォード・パーク』は観る前から貶しようのない作品だったので、感想はと言えばもちろんすげーおもしろかった!当初、主な登場人物だけでも20人以上ということで、話がややこしくなるかしら、と危惧していたのですが、そんなことは全然なくて、非常に良くできた、というのはサスペンスとして良くできたという意味ではなくて、物語としてとても楽しめる作品でした。
アルトマンの作品の中で順位をつけるとしたら、一位が間違いなく『ショート・カッツ』、二位が『クッキー・フォーチューン』、三位が『Dr.Tと女たち』、そんで四位が『ゴスフォード・パーク』になるかしら。
ところで、『ゴスフォード・パーク』のサイトを眺めていたら、こんな事が書いてありました。
本作品のように様々な登場人物がひとつの場所に集い、それぞれの人生が交錯していくストーリーは、その原点である名作の名を借りて「グランド・ホテル方式」と呼ばれている。そして本作品の舞台となっている1932年、アカデミー賞最優秀作品賞を受賞したのが、その『グランド・ホテル』だった。
ですって。
映画を見た後は、表参道に場所を変えて「宇明家」というお店で日本酒を飲みながらおいしい餃子をいただきました。
一緒に『ゴスフォード・パーク』を観たその友人は、「おれは演じるなら、階上の人の役ではなく、階下の人を演じたい」と力説していました。何言ってんだこいつと思いました。
御年77才のアルトマン翁、果たしてあと何作撮れるのか。死ぬ前にもっともっと楽しませてください。お願いですから。
デジカメを購入して以来、なにかにつけてばしゃばしゃと写真を撮っているのですが、写真管理ソフトを持っていないぼくは、撮った写真をろくに見返しもせずに、ハードディスクに保存して容量を食いつぶしているだけという状態になっております。
しかし、それでは折角撮った写真がもったいないと、Yahooフォトなんかを利用しようと思い、今まで撮った写真を整理してみたのですが、軽く300M以上あり、30MしかアップできないYahooフォトではアップしきれませんでした。鉄割のサーバにアップすれば良いのでしょうが、いちいちサムネイル作ったり、htmlにしたりするのも面倒です。
と思っていたところ、こんなアプリケーションが。
このアプリケーションは、写真が収められているディレクトリを指定さえすれば、画像のサムネイルからHTMLのアルバムまで自動的に作ってくれるという便利君です。とはいっても、その程度の機能であればそこらへんのフリーウェアでも実装されているでしょう。このアプリケーションの素晴らしいところは、アプリケーション自体がJavaで作られていて、APIが公開されているところで、これを利用すれば、例えば鉄割のサイトでもYahooフォト並みのアルバムを作ることができます。FTPを使えば、写真を一気にアップできるし。
で、ためしにちょっとやってみたのですが
アルバムはhtmlで吐き出されるため、スタイルシートとしてのスキンさえ自分で用意すれば、好きなアルバムをデザインすることもできるし、いくつかのテンプレートも用意されています。うーん、すばらしい。
先に書いた通り、アプリケーション自体がJavaで書かれているので、Javaさえインストールしてあれば、WindowsでもMacでもふつーにGUIを持つアプリケーションとして使用することができるのよ。すごいでしょう。フリーウェアだし。
写真には、鉄割のメンバー以外のお友達なんかも写ってしまっているのですが、まあ、もう他人じゃないし、ほとんどマブダチなのでアップしちゃいます。事後承諾ということで。
ある裕福な友人が、「これで何か面白いことをして笑わせてくれ」と言って四万円くれました。
しかしぼくはコメディアンでもなければ芸人でもありません。一体どうやって面白いことをすればよいのか、彼を笑わせれば良いのか、さっぱり何も思い浮かびません。思いあぐねた挙げ句、その金をもって本州の最北端へ旅行へ行ってしまいました。
それはとても素敵な旅行で、自分自身を見直すとても良いきっかけになったのですが、彼を笑わせるにはあまりにもイベントに乏しく、「一人、海に佇みまして」とか、「夜分に辺鄙な村を徘徊しまして」とか、「旅籠に泊まってつげの気分になりまして」などと言っても彼は笑ってくれないと思います。それで、帰ってきた後もどのように報告したものか、迷っている次第であります。
それでも、旅行に行く前と行った後では、僕自身の気持ちの持ち方、人生への向き合い方なども多分に変化をした次第でありまして、それをもって彼へのお土産とさせていただきたいと思います。御了承下さい。近いうちに酒でも持って挨拶に伺います。
とりあえず、リスペクト石川さゆりで。